自然界に近い環境で暮らす動物のリアルな姿を観察できる、関東最大級のサファリパーク!
放し飼いにされた野生動物の生態をマイカーや園内周遊バスから望める、約36haもの広大な敷地を誇る『群馬サファリパーク』をご紹介します。五大陸から集められた約100種・1,000頭羽の動物たちをじっくり観察でき、サファリ気分に浸れるスポットです。スマトラゾウを飼育・展示している施設としては、国内で唯一!さらに、希少なホワイトタイガーを飼育している動物園としても注目されています。バラエティ豊かな動物を観賞できるだけでなく、遊園地もあり1日中たっぷり遊べるのが魅力。私が子どもの頃から何十回も訪れている思い出の詰まった場所のため、2児の母となった今でも遠方に住んでいながら時々遊びに行っています!
(提供:群馬サファリパーク)
▲スマトラゾウを展示・飼育している動物園は、国内で『群馬サファリパーク』が唯一
–
(提供:群馬サファリパーク)
▲とても珍しいホワイトタイガーを見られる施設としても有名
◆サファリバスや自家用車からいろいろな動物を眺めよう
動物を見学するゾーンには、園内周遊バスか自家用車のどちらかに乗って入場します。園内周遊バスは、ゆっくり走行しながら動物を観察できる定番のバスのほか、動物へのエサやりが体験できるバスや、他の車が入れない特別コース2ヶ所を通って動物に近づくことができるバスもあります。園内周遊バスを利用する場合は、どのバスに乗るのかを事前に決めておきましょう。
動物を見学するゾーンは「アフリカ」「日本」「ウォーキングサファリ」「アジア」「アメリカ」「トラ」「ライオン」という7つにゾーニングされていて、「ウォーキングサファリゾーン」以外は車内から放し飼いの動物たちを眺められるのが特徴です。では、それぞれのゾーンで見られる動物や特徴を、順路に沿って簡単にご紹介します。
【1】「アフリカゾーン」……チャップマンシマウマ・アミメキリン・シロサイ・アフリカスイギュウ・ムフロンなどアフリカに生息する8種類の草食動物とダチョウを見られるエリア
【2】「日本ゾーン」……ニホンザル・ツキノワグマ・ニホンジカがいるエリア
【3】「ウォーキングサファリゾーン」……車から降りて、動物を見たりエサやりを楽しんだりできるエリア
【4】「アジアゾーン」……スマトラゾウ、ファロージカ・アキシスジカ・ヒトコブラクダなどアジアに棲む動物がいるエリア
【5】「アメリカゾーン」……バイソンとアメリカエルクの2エリアで構成
【6】「トラゾーン」……ホワイトタイガーとベンガルトラを見られるエリア
【7】「ライオンゾーン」……ライオンたちが群れで暮らす姿を観察できるエリア
▲アフリカスイギュウ
▲シカ類
▲ヒトコブラクダ
▲ライオンの群れ
サファリパークでしか見られない動物の自然な姿や迫力に感激し、子どもたちはいつも興味津々。訪れる度に興奮して食い入るように車窓を覗いており、何度訪れても飽きません。マイカーや園内周遊バスでサファリロードを走行しゆったりと動物たちを見るだけでも十分に楽しめますが、オフロードカーに乗って飼育員が案内してくれる「レインジャーツアー」も人気ですよ。
道を外れて、マイカーや園内周遊バスでは侵入できない場所まで進むこともでき、野生に近い動物の姿をより近くで見られる迫力満点のツアーなんです。レインジャーツアーの開催は不定期なので、ホームページなどをチェックしてからお出かけください。
▲チャップマンシマウマ
※入園料のほかに、ガイドラジオ料金(自家用車の場合)や、園内周遊バスの乗車料金、レインジャーツアーの参加料金が必要です。
◆動物との触れ合いやエサやりを楽しめるウォーキングサファリゾーン
「日本ゾーン」を抜けた先に広がる「ウォーキングサファリゾーン」では、駐車場に車を停め歩いてさまざまな動物を観察できます。ウォーキングサファリゾーンに着いて我が家の子ども達が真っ先に向かうのは、たくさんのウサギと触れ合えるコーナー。ウサギにエサを食べさせたり、なでたり抱っこしたりと、時間を忘れて毎回夢中になって遊びます。
▲ウサギへのエサやり(にんじん)
▲ウサギを抱っこ
ウサギの次に楽しみにしているのは、シカやヤギ、ラマ、ヒツジへのエサやりです。我が家の子たちはおっかなびっくりエサを差し出していましたが、動物たちはモリモリ食べてくれました。
カピバラのもぐもぐタイムには、飼育係の方からもらった果物や野菜をおいしそうに食べるカピバラの姿を見られるほか、飼育係の解説を聞き知識を深めることもできますよ。
土日・祝日はモルモットふれあいコーナーも開催されていて、我が家の子どもは抱っこさせてもらいとてもかわいがっていました。
▲カピバラのもぐもぐタイム
また「ウォーキングサファリゾーン」の一画にある「Wild CATS World」では、ライオンとホワイトタイガーへのエサやりが土日・祝日限定で開催されます。ライオン以外にもホワイトタイガーやチーター、ジャガー、ユキヒョウ、シベリアオオヤマネコなど多彩な野生ネコ科動物がいて、強化ガラス越しに至近距離で見ることができます。
動物と同じ目線に立てるのはもちろん下からも観察できるほか、ブリッジの上から見下ろすこともでき、さまざまな角度から眺められるのが魅力です。
▲ライオンへのエサやり ※各動物へのエサやりは有料です。
園内には約2,400㎡の林に広がる「オオカミの森・オオカミ繁殖センター」もあり、自然界と同じような環境で暮らすオオカミを、隣接する「ウォーキングサファリゾーン」から間近で見学できます。子どもが産まれ頭数が増えつつあり、繁殖期には親子で遊ぶ姿も見られるかもしれません。
◆「バードパーク」や「リトルファーム」も見どころの一つ
動物ゾーンをたっぷり満喫したあとは「バードパーク」や「リトルファーム」も訪れてはいかがでしょう。「バードパーク」ではフンボルトペンギンなど約10種類の鳥類とレッサーパンダ・リスザル・アカカンガルーに出会えるほか、大型インコ・タカ・フクロウなどのフライングショーを見学できるんです。
「リトルファーム」では、トカラヤギやとても珍しいミニチュアホースなどを見ることができるほか、ポニーの乗馬体験も満喫できますよ(体重50㎏以下の制限あり)。また「イベントホール」では、リクガメやモルモットとの触れ合いを楽しめて記念撮影もできるので、旅の思い出を写真に残してはいかがでしょう。
(提供:群馬サファリパーク)
▲「バードパーク」で楽しめるフライングショー
(提供:群馬サファリパーク)
▲「リトルファーム」ではポニーへの乗馬を体験できます!
◆遊園地には12種類の楽しいアトラクションが
動物以外に我が家の子ども達が目を輝かせるのは、メリーゴーランドや大観覧車などの大型アトラクション&コイン式遊具が集結した遊園地です。大型アトラクションは、白鳥のかわいいゴンドラに乗ってクルクル回転するスワンカップや、気球型のファンタジーな乗り物でフワフワ空を回るスカイバルーンをはじめ、12種類を完備しています。
先頭がライオンの顔になっているダイナミックなジェットコースターや、モノレールで暗やみの中を移動する洞窟探検など、スリルあふれるアトラクションも。バードパーク内を一周するパノラマモノレールからは放し飼いの鳥を眺めることができ、ウエスタン調のサファリ列車からも園内の景色を見渡せますよ。
▲メリーゴーランド
◆レストランでは動物園ならではの珍しい料理も提供
お昼は、お弁当などを持ち込めば遊園地内にある屋根付きの無料休憩所やテーブル&椅子で食べることが可能ですが、園内の「レストラン サバンナ」でもランチを堪能できます。
トラのイラスト入りコロッケが乗った焼きカレーや、ダチョウの串焼き・ワニの唐揚げなどの珍しい料理も盛られたサバンナランチなど、動物園ならではのメニューもラインナップ。もちろん子ども向けのメニューもあり、開放感あふれるテラス席ではバーベキューランチを味わえますよ。
また売店「マルシェ」では、オリジナルのお菓子&かわいいぬいぐるみや海外のユニークな雑貨をはじめ、バラエティに富んだ商品が並んでいますので『群馬サファリパーク』を訪れた記念やお土産にしてはいかがでしょう。
(提供:群馬サファリパーク)
▲サバンナランチ
園内には、オムツ替えスペースや授乳室、ミルク用のお湯をもらえる場所もそれぞれ複数箇所あります。ベビーカーは、総合案内所に6台・売店「マルシェ」に5台・「ウォーキングサファリゾーン」売店に5台あり100円でレンタルできますので、小さな子ども連れの方も安心してお出かけくださいね!
▲写真に写っている赤いベビーカーは、「ウォーキングサファリゾーン」の売店でレンタルしたものです。
〈群馬サファリパーク〉
■住所:群馬県富岡市岡本1
■電話:0274-64-2111
■営業時間:9:30~17:00(11月1日~2月末日は9:30~16:30)
※入園可能な時間は閉園の1時間前まで
■休園日:特別期間を除く毎週水曜日(水曜日が祝日の場合は営業)
【特別期間】
春休み/3月20日~4月7日 GW/4月29日~5月5日
夏休み/7月20日~8月 31日 年末年始/12月28日~1月7日
■入園料 大人(高校生以上) :2,700円
小人(3歳~中学生):1,400円
■アクセス:車→ 富岡ICから約5km
電車→ 上野駅から高崎駅まで上越新幹線で約48分・高崎駅から上信電鉄で上州富岡駅まで35分・上州富岡駅からタクシーで約15分
(取材・文/小川郁恵Tamura)
写真提供:群馬サファリパーク