中原街道沿いにひと際目を引く都内でも有数の大きな、東急池上線の駅名にもなっている“洗足池”を知っていますか?
ここは世田谷区と目黒区に隣接する、大田区の北側にある洗足池公園。
サクラや紅葉と、1年を通じて魅力あふれる人気のスポットなのでご紹介します。
◆ スワンボートなど3種類のボートに乗れる
東急池上線の洗足池駅を降りると、道路を挟んだ向こう側に大きな池が現れます。のどかにボートが浮かぶ様子に、子どもだけでなく大人もワクワクしちゃいます。
▲ どのボートに乗るかも楽しみ
洗足池公園の1番の魅力は、3種類のボートに乗れること。
1つは手漕ぎの屋根なしのボート、もう1つは屋根のある足漕ぎタイプのボート、それから憧れのスワンボートもありました。
▲ 手漕ぎボートは意外と難しい
これらは時間制でボートによって値段が違います。
真夏は日差しが強いので、屋根なしのボートだと結構しんどいです。ただ奥の方に橋があって、その下をくぐるにはこの屋根なしボートだと行ける範囲が広がるので、実はおススメなんですよ。
ただ当面の間は足漕ぎタイプのボートのみ貸し出し可能だそうなので、手漕ぎボートが目的の場合はご注意を。
ぷかぷか浮かんでいると、カメが泳いでいて近くに寄ってきたりします。すれ違うボートのお友達に手を振ったり、生き物を観察したり、意外とあっという間です。
足漕ぎタイプは結構疲れますが、初心者にはおススメです。
休日はたくさんボートが浮いていますが、平日は比較的のどかに過ごせますよ。
◆ 池を臨んで遊べる公園
洗足池公園はとても広く、池を囲んでぐるっと公園になっています。
敷地内には図書館があって、その奥にあるさくら広場はきれいでとても人気のある場所です。
▲ たくさんの子どもで賑わう人気の公園
お砂場には囲いがあり、遊具は滑り台やブランコなど一般的なものではありますが、池を臨んで休憩できる場所があるのも魅力の1つ。
◆ 水生植物園も見どころ
池月橋という木材の橋がかかっていて、渡るのも楽しいです。こちらは「再生木材」という本物の木材よりも丈夫で長持ちする素材が使われているそうですよ。
▲ 池月橋からの眺めも美しい
もちろん橋も渡れますし、水辺に近いところが遊歩道になっていて、池の端を歩けるので、普段のお散歩と違って子どもにとっても楽しいですよね。
橋を渡ってしばらくお散歩すると、水生植物園が出てきます。
▲ 水生植物園のそばではこんな近くで池を覗ける
池のすぐそばまで行くこともでき、鯉や亀がすぐ近くまで寄ってきて、夕日が沈むころに池の端にたたずんで過ごすのも心が洗われます。
▲ 野鳥観察ができるスポットとしても有名
池の周囲は約1.2キロあるそうで、のんびり歩いて20分くらいでしょうか。たくさんの昆虫や野鳥にも出会えるので、お散歩するだけでも楽しめます。
◆ 歴史的にも有名な場所
この“洗足池”、日蓮上人が池上本門寺へ向かう途中で足を洗った場所という言い伝えから名づけられたそうです。
▲ 勝海舟記念館も開館した
それから、勝海舟のお墓もあることでも知られており、令和元年には「勝海舟記念館」もオープンして、西郷隆盛留魂詩碑もありました。
歴史好きにとっても見逃せない場所だそうです。
◆ 街歩きもおススメ
洗足池駅周辺はおしゃれなカフェやスイーツの店も多々あります。
それから、東急大井町線の大岡山駅からも徒歩圏内なのですが、おいしいパン屋さんもいくつかあるので、お気に入りのパンを持参すれば1日過ごせます。
桜の時期には名所として紹介されることも多いので気になっていた人も多いのでは?
歴史と自然とグルメが満喫できる洗足池公園、ぜひ遊びに行ってみてください♪
<洗足池公園>
■住所 : 東京都大田区南千束2-14-5
■アクセス : 東急池上線「洗足池駅」下車、徒歩1分
東急目黒線・東急大井町線「大岡山駅」下車、徒歩15分
■開園時間 : 24時間
■休園日 : なし
ボート利用
■休業日:12月29日~1月3日
■使用時間:9: 30~16:30(発券時間)
■料金:サイクルボート(大人2人+幼児1人/30分600円)
スワンボート(大人3人または大人2人+子供2人/30分800円)
ローボート(大人3人/30分400円)
*ウィルス対策のため当面の間、ローボートの貸し出しは中止しています。
写真:大田区提供
(取材・文/アネモネ)