東京23区中、第1位の公園総面積を誇る、江戸川区。区内には、特色ある公園が数多くあります。
中でも、これからご紹介する行船公園には、動物園や日本庭園、つり池などもあり、小さな子どものいるファミリーも、心おきなく散策やピクニックを楽しむことのできるスポットです。
目次
最寄り駅は、東京メトロ東西線「西葛西」駅、または都営地下鉄新宿線「船堀」駅です。
駅から公園までは、歩いて15~20分。両駅から都営バスでもアクセスできます。
車で来園する場合は、公園の北側に隣接する都立宇喜田公園の有料駐車場をご利用ください。
行船公園は、「自然動物園」と「平成庭園」、大きく2つのエリアに分かれています。
公園サービスセンター右手にある自然動物園は、入園無料。
入園手続き等の必要はなく、開園時間中は自由に出入りできます。
段差や坂道の少ない園内は、ベビーカーでも楽々。動物を眺めながらゆったりお散歩するのにほどよい広さです。
ペンギン、サル、ワラビーなど子どもにもおなじみの動物のほか、オタリアやオオアリクイなど、比較的大型の動物や、鳥、魚、カメなど、さまざまな種類の生き物がいます。
それぞれのコーナーに添えられた解説は、いずれもわかりやすく工夫されています。
写真やイラストが使われていたり、クイズ形式になっていたり。
個体の名前や性格がわかると、より親しみが湧いてきますね♪
“1日に3万匹から5万匹のアリやシロアリを食べている”という「オオアリクイ」。
動物園では、アリの代わりに、馬肉やドッグフードを混ぜてつくった特製のエサや、虫を食べる動物用のペレット(人工飼料)を与えているそうです。
その他の生き物も、“野生で食べているもの”と、“動物園で与えているもの”の違いが、写真付きでわかるようになっています。
「コモンリスザル」のコーナーには、赤ちゃんザルが!
木の上を移動するお母さんの背中にしっかりとしがみついていました。甘えん坊の姿が愛らしかったです。
「ふれあいコーナー」には、ヒツジ、ヤギ、ウサギ、モルモットがいます。
現在は、新型コロナウィルス感染防止のため、中に入って触ることはできませんが、訪れた人たちはコーナーのまわりに集まって、近い距離で動物たちを眺めたり、声をかけたりして楽しんでいました。
自然動物園では、飼育している生き物や飼育の様子を、WEBサイトやSNSなどでも積極的に発信しています。
来園した際にも、飼育の様子を間近に見ることができるのが、この動物園の魅力です。
足を悪くしてしまったヒツジが、リハビリのため、職員さんたちに支えられながら柵の外を歩く姿を、大人も子どももあたたかく見守っていました。
海や河川に囲まれた江戸川区。トンネルになった「水生コーナー」では、近隣の河川にいる生き物が展示されています。
同区は、明治末期から金魚の養殖が盛んな地域でもあります。
2020年は新型コロナウィルスの影響で中止になってしまいましたが、行船公園では毎年、「江戸川区特産金魚まつり」が行われています。
自然動物園内に設けられた展示コーナーでも、金魚養殖の歩みを知ることができます。
動物園のそばにある「ジャンボスライダー」は、子どもたちに大人気の遊具。
“かけ登ってすべり降りる”というシンプルな構造なのですが、幅広のすべり台は、子どもたちの心をがっちり掴むようです。4歳の息子を連れて訪れると、いつも夢中になって遊んでいます。
ジャンボスライダーの周囲には、鉄棒や大人向けの健康遊具、噴水広場などがあります。
遊び疲れたら、公園北側の「平成庭園」を散歩してみてはいかがでしょうか。
鯉の泳ぐ池を囲むように、桜や菖蒲、ツツジなどが植えられており、四季折々の眺めを楽しむことができます。
庭園のほとりに建つ「源心庵」は、茶会や句会の場として利用されており、予約者以外は中に入ることができませんが、数寄屋造りの外観の美しい純日本建築です。
園路を進んでいくと、飛び石や小さな滝があったりして、ちょっとした探検気分です。
飛び石を迂回していくこともできますので、ベビーカーを押していたり、小さな子どもといっしょの場合もご安心を。あずまやのベンチでひと休みするのもいいですね。
平成庭園の向かい側には、ヘラブナのいる「つり池」もあります。道具やエサを持参すれば、年中無料で釣りをすることができます。
授乳室は、自然動物園の正門隣にある案内所「行船公園サービスセンター」内にあります。
おむつ替え台は、園内4か所あるトイレのうち、「平成庭園」の入口と「桜広場」前の2か所にあります。
園内に売店や食堂はありませんが、土日祝日になると、サービスセンター前の広場に、軽食や飲み物などを販売するキッチンカーが出店しています。
園内のベンチや広場で、持参したお弁当やおやつを食べるのも気持ちよさそうです!
いかがでしたでしょうか?
自然や動物とふれあいながら、大人も子どもも思い思いの時間を過ごすことのできる行船公園。日本庭園から動物園まで入園無料なのもうれしいですね。
個性あふれる動物たちに、ぜひ会いに行ってみてください!
取材・文/ 桐谷きこり
名称 | 江戸川区自然動物園・行船公園 |
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WEB | https://www.edogawa-kankyozaidan.jp/zoo/ |
定休日 | 【自然動物園】 月曜日(祝休日の場合は翌日)、年末年始(12月30日~1月1日) 【平成庭園】 なし |
住所 | 江戸川区北葛西3-2-1 地図を見る |
アクセス | 【電車】東京メトロ東西線「西葛西」駅 北口から徒歩15分 都営地下鉄新宿線「船堀」駅 南口から徒歩20分 【バス】 ・東京メトロ東西線「西葛西」駅から 都営バス〔新小21 新小岩駅・船堀駅行〕「宇喜田」または「北葛西2丁目」下車すぐ ・JR総武線「新小岩駅」、都営地下鉄新宿線「船堀駅」から 都営バス〔新小21 西葛西駅行〕「北葛西2丁目」下車すぐ 【車】首都高速湾岸線葛西ICより環7を北上、葛西橋通りを左折、船堀街道を右折すぐ 首都高7号線小松川ICより船堀街道を南下約2.8㎞ |
料金・参加費 | 無料 |
お問合せ | 電話: 03-3680-0777(自然動物園) |
関連情報 | 開園時間: |
駐車場情報・駐車料金 | 行船公園北側隣に都立宇喜田公園有料駐車場あり(1時間300円) |