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おでかけ

大迫力の実物車両!体験プログラムや遊具も楽しめる「鉄道博物館」 さいたま市

2021.04.28

「鉄道博物館」は、鉄道に親しみながら、小さな子どもを連れた家族も快適に過ごせるミュージアムです。
広々とした館内には実物車両がズラリ!鉄道モチーフの遊具がある広場で遊んだり、実際に走行している新幹線や電車を眺めたり。楽しみ方も見どころもいっぱいの「鉄道博物館」へ、電車好きの4歳息子と、ヨチヨチ歩きの1歳娘を連れて行ってきました!
2021年4月からは休止していた体験プログラムが再開、「てっぱく抽選アプリ」もスタート。抽選制の体験プログラムも体験してきました。

(画像は、南館1F「仕事ステーション」に展示された、E514形新幹線電車モックアップ(実物大模型)です)

JR大宮駅からニューシャトルで1駅の好アクセス。入館券は来館前に購入を。

駅改札からエントランスへ続くプロムナード

最寄り駅は、「鉄道博物館(大成)」駅。JR大宮駅で、埼玉新都市交通ニューシャトルに乗り換えて1駅目です。改札を出て、屋根つきのプロムナードを直進すると、間もなく右手に博物館のエントランスが見えてきます。足元には時刻表が描かれていたり、電車やSLが展示されていて、子どもたちは入館前から早くもテンションが上がりぎみです。

入館券は、3密防止のため事前購入制となっており、来館前までに指定のコンビニエンスストアでの購入が必要です。在庫が残っている場合に限って当日も指定のコンビニエンスストアで販売されていますが、枚数限定(時間指定あり)のため、余裕をもって購入することをおすすめします。
※指定日の変更や払い戻しはできませんのでご注意ください。

実物車両の並ぶ「車両ステーション」は圧巻!

開放感のあるエントランス。窓の向こうはJR在来線の線路

エントランスで検温と手指の消毒を済ませて、いざ入館。
4階建ての館内は南北に細長く、車両・歴史・仕事・科学・未来をテーマとした5つのエリアに分かれています。

館内にエレベーターは3基あり、ベビーカーを押していても移動しやすい構造です。
新型コロナウィルス感染防止策のため、ベビーカーの貸し出しは休止中。ベビーカー置き場には、持ち込みのベビーカーがたくさん停まっていました。
ヨチヨチ歩きの1歳娘は歩きたくて仕方のない様子。あんよと抱っこで館内をめぐりました。

本館1階「車両ステーション」

全館マップを手に、まずは本館1階の「車両ステーション」へ。

博物館最大の展示室内には、蒸気機関車、電車、新幹線電車などの実物車両が展示されています。その数、36両!
「走らないで!」と呼び止めても聞こえているのかいないのか、興奮ぎみに駆けだす息子……と思いきや、すぐに立ち止まり、車両の出入口へと続く階段をのぼりはじめます。

展示車両の車内

展示車両は、一部を除いて、自由に車内に入ることができます。息子も、シートに座ったり窓の外を眺めたりと、旅行気分ではしゃいでいます。

活躍していた時代も地方もさまざまな車両が、一堂に展示されており迫力満点!吹き抜けになった2階からの眺めも見ごたえがあります。

本館2階「鉄道ジオラマ」

プラレール好きの息子に好評だったのが、車両ステーション2階の「鉄道ジオラマ」。

精巧に作られたジオラマの観覧は、予約不要の入替え制です。解説員による解説やスクリーンに映し出される映像と合わせて、ゆっくりと楽しむことができます。座席は階段状になっており、ジオラマとの間に仕切りのガラスもないため、後方に座っていても見やすかったです。

終盤、室内が暗くなって、あかりのともった町を電車や新幹線が駆けめぐる光景に、息子も見とれていました。10~15分程度の解説プログラムが終わると、「もっと見たい!」と、名残惜しそうにしていました。

鉄道について体験しながら学べる南館。「てっぱくひろば」には遊具も!

南館1階「仕事ステーション」の踏切展示

南館3階「歴史ステーション」。昭和初期の駅窓口や改札の再現されたコーナー

「車両ステーション」をひと巡りした私達は、南館へと移動しました。

南館の1階から3階までは、「仕事」「未来」「歴史」それぞれのテーマに沿った展示室となっています。踏切や駅構内が再現されていたり、映像による解説があったりと、展示も工夫されていますので、鉄道の歴史や舞台裏に興味の広がりはじめた子どもにぴったりのエリアです。

「ミニはやぶさ号」の走る「てっぱくひろば」

南館の先にある屋外は、鉄道モチーフの遊具もある「てっぱくひろば」。お天気のいい日には、小さな子どもも思いきり体を動かして遊ぶことができます。
1歳の娘は、新幹線をかたどったすべり台に夢中。ニコニコ笑顔で、よじ登っては滑り降りるのをくり返していました。

広場のまわりを走っているのは、E5系新幹線を再現した先頭車両がけん引する「ミニはやぶさ号」。人気の体験プログラム(有料)のため、土日祝日は「てっぱく抽選アプリ」で当選すると乗車できます。確実に乗りたい場合は、先着順で乗車できる平日の来館がおすすめです。

小さな子どもものびのび過ごせる「パノラマデッキ」「キッズプラザ」

本館2F「科学ステーション」入口

外で遊んだ後はふたたび本館へ戻り、北側の「科学ステーション」へ向かいます。
1歳娘もかなり歩いたはずなのですが、まだ元気です。先頭を切って展示室に入っていきます。

「科学ステーション」で「摩擦トロッコ」実験中

科学ステーション」では、科学的な観点から、鉄道のしくみを学ぶことができます。

「集電」や「摩擦」などといった、小さな子どもには難しく感じる用語も、わかりやすい解説文が添えられ、実験や体感ができるように工夫されています。
息子も、乗り込んだトロッコの綱を引っ張って坂を登ってみたり、自転車を漕いでみたりと、進んで実験を楽しんでいました。

本館屋上の「パノラマデッキ」

「科学ステーション」の屋上は、見晴らし最高の「パノラマデッキ」。

新幹線と在来線の線路に挟まれている「鉄道博物館」は、行き交う電車を間近に眺めることができる、鉄道好きには嬉しい立地です。
デッキにいる子どもも大人も、電車がやってくるたびに、うれしそうな声をあげていました。

1F「キッズプラザ」の103系電車

1階北側、カラフルなラッピングの103系電車が目を引く「キッズプラザ」には、ハンバーガーやフライドポテトのテイクアウトもできる「キッズカフェ」があります。

新型コロナウィルス感染防止策のため、「乳幼児ゾーン」や「プラレールゾーン」などは、閉鎖中でしたが、小さな子どもを連れた家族ものびのび過ごせるエリアです。

体験プログラムは「てっぱく抽選アプリ」での抽選制

南館2階、運転体験のできる「シミュレータホール」

2021年4月より、シミュレータなどの有料体験プログラムは、「てっぱく抽選アプリ」による抽選制となっています。

当選枠が埋まりしだい抽選は終了となります。筆者と夫も、入館するとすぐに抽選に参加してみました。

抽選に参加できるのは、各体験プログラムとも、スマートフォン1端末につき1回です。
参加方法は、ダウンロードしたアプリ上で、体験したいプログラムや時間帯を選択し、「抽選する」ボタンをタップするだけ。抽選を行う際には館内にいることが必須となりますが、個人情報などを登録する必要もなく、簡単でした。

「俺、ぜんぶハズレた」
ひと足先に抽選を終えた夫から、残念な報告が……。
私も、アプリの「プログラム一覧」に表示されているプログラムの上から順に抽選に参加していきましたが、なかなか当選が叶いません。
来館したのが来館者数の多い日曜日の午前中だったため、抽選倍率が高めだったのかもしれません。午後の方が当たりやすいかも!

シミュレータや運転士体験教室の対象年齢は、「205シミュレータ」を除き、小学生以上(D51シミュレータは中学生以上)。
できれば、乳幼児もいっしょに楽しめる「ミニ運転列車」と「ミニはやぶさ号」の、どちらかに当選するといいな……と思っていたところ、当選しました!「ミニ運転列車」!

「ミニ運転列車」(1グループ210円)

当選した時間帯に「ミニ運転パーク」へ行くと、線路の上を可愛らしい電車が走っています。プログラム担当スタッフにスマートフォンに表示した当選画面を見せると、ほぼ並ぶことなく乗車することができました。

「ミニ運転列車」の運転席

私たちが乗ったのは東海道線。
「ミニ運転列車」を運転できるのは小学生以上のため、私が運転席に座って、一周300mのコースを走りました。
途中に4ヵ所ある駅にさしかかるたびに、レバーを動かして減速したり、加速したり。ブザーを押すと警笛が鳴ります。

アプリ抽選による体験プログラム。抽選結果によっては体験できないこともあるかもしれませんが、行列や混雑もなくなり、効率よく行動できそうです。

レストランやミュージアムショップも充実!

館内には、子連れでも利用しやすいレストランやカフェがあって、飲食スペースも充実。
持ち込みのお弁当や、1階に2カ所ある「駅弁屋」などでテイクアウトしたものは、屋上の「パノラマデッキ」や「トレインテラス」などの決められたスペースで飲食することができます。(※平日の「駅弁屋」は455ランチトレイン付近1か所のみ営業となります。)

南館4階「ビューレストラン」

私達が昼食をとったのは、南館4階の「ビューレストラン」。

店内は広々。ワンプレートランチやラーメン、厚切りベーコンがのったご当地メニュー「大宮ナポリタン」などのほか、キッズメニューもあり、子ども用の椅子や食器類も揃っていて便利です。

「はやぶさ」と「大宮ナポリタン」

新幹線がよく見える窓際の席は、子どもたちにも大人気!
注文したメニューができるのを待つ時間も楽しそうにしていました。

その他、本館2階には、高級感のある食堂車のような内装が特徴的な「トレインレストラン 日本食堂」、1階には「キッズカフェ」があり、お腹の空き具合や用途に合わせて利用することができます。

ミュージアムショップ TRAINIART(トレニアート)

ミュージアムショップは、本館1階エントランスのそばにあります。

鉄道モチーフのTシャツやリュック、お食事用品など、商品のデザインや種類も大変豊富です。
子ども用のグッズはもちろんのこと、特に文房具は、鉄道好きでなくても、友人知人へのお土産や自分の普段使い用に欲しくなってしまうくらい魅力的なものがずらりと並んでいました。

いかがでしたでしょうか?

新型コロナウィルス感染防止対策のため、休止中の展示やプログラムもあったものの、広い館内には見どころがたくさん。館内には、授乳・調乳・おむつ替えのできるベビーコーナーも複数あり、小さな子ども連れていても快適に過ごせました。
数時間があっという間に経ち、子どもたちも大満足で帰路につきました。

遊んで、学んで、体験して。年齢を問わず、さまざまな楽しみ方ができるミュージアムでした。

取材・文/ 桐谷きこり

基本情報

名称鉄道博物館
WEBhttps://www.railway-museum.jp/
営業時間10:00~17:00(最終入館16:30)
※新型コロナウイルス感染防止のため短縮中
定休日毎週火曜日、年末年始
※詳細は、鉄道博物館WEBサイトでご確認ください。
住所〒330-0852 埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目47番 地図を見る
アクセスJR大宮駅よりニューシャトル「鉄道博物館(大成)」駅下車、徒歩1分
料金・参加費前売料金(前日まで)一般1,230円 小中高生510円 幼児(3歳以上未就学児)210円
当日料金      一般1,330円 小中高生620円 幼児(3歳以上未就学児)310円
※博物館窓口・券売機での「入館券」の販売はなし。事前にセブンイレブン、ローソン、ミニストップ店舗にて販売する時間指定の「入館券」(枚数限定)の購入が必要。
お問合せ

電話: 048-651-0088

駐車場情報・駐車料金専用駐車場あり。普通車820円/日。
※休祝日は満車になることもあるため、公共交通機関の利用を推奨。
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