成田空港のすぐ近くにある「航空科学博物館」は、本物の航空機にたくさん出会える、とってもおすすめの施設でした。飛行機が大好きな大人も大満足で、航空業界を志すきっかけにもなりそうなロマンあふれる場所。とてもおすすめなので、ご紹介します♪
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航空科学博物館はJR成田駅から約20分でアクセスでき、成田空港から路線バスで15分程度の芝山町という空港の南側にあるエリアにあります。飛行機が間近で眺められるスポットがたくさんある「スカイパークしばやま」という地域です。
最寄り駅は日本一短い鉄道である「芝山鉄道」の芝山千代田駅。駅のホームから離着陸する飛行機や空港施設を間近に眺めることが出来るので、鉄道も航空機も両方好きな子どもがいたら大興奮だと思います!駅から博物館までは路線バスで5分、徒歩だと30分くらいかかるので、車で行く場合は、博物館には自家用車が200台駐車できる無料の駐車場があり便利です。また東京駅からは高速バスで1時間半程度ですぐそばの停留所まで行けるのでおすすめです。
航空科学博物館はチケットを券売機で購入してから入場の列に並ぶシステム。さらに土日祝などの当日申し込みの各種体験は、入館したあとに先着順で整理券を購入します。我が家は博物館のオープンと同時に到着しましたが、エントランスホールのミュージアムショップが楽しくて入館が遅れ、各種体験の予約時間が午後になってしまいました。日曜だったこともあり、その後わりとすぐにすべての体験が満席となっていたので、どの体験に参加をするかまで決めておくといいですよ!
遊びに行った日に受付で整理券を配布していたのは3つの体験で、「747セクション41・機内ツアーガイド」という1人500円で参加できるものと、「747-400大型可動模型」が1組200円、「DC-8フライト体験」がひと席100円で参加できました。各種体験の予約方法や内容も変わることがあるので、詳しくは公式ホームページで最新情報をご確認ください!
博物館はよちよち歩きのベビー連れも多く見かけました。おむつ替えができるベッドが設置されており、子ども用の小さなトイレもありました。授乳室もあるので、ベビーを連れて遊びに来ても安心して過ごせます。
また入館したらすぐそばで紙飛行機の折り方を教えてくれるコーナーがありました(土日開催)。優しいスタッフが、子どもにもわかりやすく折り方やポイントを教えてくれました。できた紙飛行機はすごくよく飛ぶので驚きましたよ!
建物は中央棟と東棟、西棟があり、中央棟の4階には展望レストランがあります。こちらでは機内食のようなプレートで食べるメニューやお子様ランチも飛行機を模していて、小さな子どもが興奮する姿も目にしました。
入館して入口ゲートを通り左に入ると西棟です。広大な空間に飛行機の模型や747の胴体断面の展示もありました。プロジェクションマッピングもある、パノラマビジョンでは映像が流れ、一歩入った途端、大人も子どもも興奮気味にあたりを見回していました。
中央にありすぐに目が行くのは、世界最大級の可動するボーイング747-400の1/8模型です。これが時々動きます。その謎の答えは後ほど!
こちらでは実物の飛行機のエンジンや主翼や胴体の断面があり、その大きさを体感できました。また二階建て飛行機の座席と、コンテナを収納する場所がすぐ見てわかり、子どもにとってもそのスケールの大きさを感じる経験ができて良かったです。
階段をあがると航空機の変遷など、マニアもうなる歴史が学べるエリアです。同じフロアの東棟に移動すると、デジタルやジオラマなど華やかなフロアに。こちらではスーツケースがどうやって飛行機まで運ばれるかという映像や、成田空港のジオラマや環境への配慮などを楽しく知ることができます。このフロアではよちよち歩きの子がたくさんいましたが、内容は比較的高度で、大人でも学びが深まります。
中央棟の3階には展望台があります。成田空港の滑走路も見える人気のエリア。国際空港なので色々な国の飛行機をみることができてワクワクがとまりません!
5階は展望展示室で、3階よりも少し高い位置から空港を望むことができました。座って何かをメモしている人や、古い機材などを熱心に撮影している人もいて、航空機マニアにはおそらくとても魅力的な場所のようです。
今回はコックピットから模型を操縦する体験を選びました。こちらは1グループ200円で参加でき、結論から言うとかなりおすすめです。
予約の時間に受付付近に行くと、ガイドスタッフが誘導してくれました。まずは座ってパネルをみながら飛行機の話を聞きます。「飛行機の操縦席はなぜ左側?」とか、模型を見せてコックピットの場所を子どもに尋ねるなど、参加型であることも手伝って、初めて知る話に熱心に耳を傾けました。
ファーストクラスが前方にある理由、後方の座席は揺れるけれど安全面では一番、とか、身近だけど知らないことがたくさんある飛行機の話をたっぷり聞くことができました。これだけでもとても満足度が高いのですが、この後は移動して、本物のコックピットで使っていた機材を使った操縦体験です!
操縦するのは先ほどあった世界最大級の模型!だから動いていたのだね!と謎が解けました。まずは機長席と副機長席に座ります。だいたい158センチ以上でないと操縦が難しいそうで、子どもは膝の上に乗せて大人が操縦します。159センチの私も苦戦しましたし、座高が低いと視界が狭くなります。
簡単な操縦方法を教わって、指示に従って操縦するのですが、これが非常に複雑で難しかった!ちょっとしたボタン操作は子どももできるので、家族総出で頑張りました。モニターで車輪の開閉も確認でき、模型が見えれば自分で操縦しているという感覚がわかり、まさかこんなすごい体験ができるとは思っていなかったので、嬉しかったです。
この日のガイドスタッフは元々航空業界で働いていたことから、「コックピットは狭いけど喧嘩になったら困りますね」などくだらない質問にも、狭い理由や過去のエピソードなど丁寧に深みのある答えをもらえ、本当に楽しく貴重な時間を過ごすことができました。
博物館には体験館という、B737-MAX及びB777のシミュレーターが有料で体験できる場所がありました。本物の訓練用機材でシミュレーションできる人気のエリアです。
小さな子どもたちは屋外展示場にたくさんの飛行機があるのを発見して走っていきます。これだけたくさんのセスナなど小型機を間近で見ることができるのは、とても貴重だと思いました!
本物がいっぱいあるそばに、200円で音が鳴って動く飛行機型の乗り物がありましたよ。自分でボタンを足で踏みハンドルを操作して動かすタイプで、意外と難しそうでしたが、これも人気で常に稼働していました。
いかがでしたか?遊びに行った日は体験の予約が午後になったので、それまでの間、近くにある温泉にも立ち寄りました。博物館だけでも1日いられそうでしたが、周辺には飛行機が良く見える公園もあるので、ゆっくりと過ごせるおすすめのエリアでしたよ。
とても楽しかったので、パイロットを目指しているお友達に早速紹介しました♪遊びに来て刺激され、航空業界を目指す子どももいるのではないかなと思いました。まだまだ見どころはいっぱいあるので、ぜひ遊びに行ってみてください!
(取材・文/アネモネ)
名称 | 航空科学博物館 |
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WEB | http://www.aeromuseum.or.jp/index.html |
住所 | 千葉県山武郡芝山町岩山 111-3 地図を見る |
アクセス | ●電車・バス : 芝山鉄道・芝山千代田駅からバスで7分 ●高速バス : 東京駅からJRバス関東または千葉交通バスにて東京駅八重洲南口発 「航空科学博物館」または「多古台バスターミナル」、「匝瑳市役所」行き 「航空科学博物館バスターミナル」下車 * 詳しくは公式HPで確認してください http://www.aeromuseum.or.jp/access.htm |
料金・参加費 | 大人 700円、中高生 300円、こども(4歳以上) 200円 |
お問合せ | ■電話 : 0479-78-0557 |
関連情報 | ■開館時間 : 午前10時から午後5時(入館4時30分まで) |
駐車場情報・駐車料金 | 無料(200台) |