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みなさんは、まちライブラリーって知っていますか?
「本がある開かれた場」です。
2022年1月現在、オフィス、カフェ、レストラン、雑貨屋さん、お寺、個人宅など、全国に900を越えるまちライブラリーがあります。自宅の駐車場スペースを使って開催している人から、大規模なライブラリーまで様々。
さっそくホームページで我が家の近くで検索をしてみたところ、4軒もありました。
みなさんもぜひご自分の家の近くのまちライブラリーを探してみてはいかがでしょう。なければご自身がまちライブラリーのオーナーになってみても面白そうです!
今日ご紹介するのは、そんな中でも特に大きな「場」である まちライブラリー@南町田グランベリーパーク。町田市にある南町田グランベリーパークに隣接する鶴間公園とショッピングモールをつなぐパークライフ・サイトにあり、蔵書は1万冊を越えます。
会員登録をすれば、書籍の貸し出しやイベントの開催ができ、書籍は一人2冊まで2週間借りられます。ふらりと入って読書を楽しむこともできますが、普通の図書館とは一味違います。
すべての書籍は、寄贈されたもの。地域の人たちが本を持ち寄り、育てていく図書館なんですね。本には「みんなの感想カード」が入っていて、この書籍を寄付した人の一言や、読んだ人の感想が入っています。
ここは、2017年から2019年にかけて、南町田グランベリーパーク駅と鶴間公園、商業施設を一つにつなげる大規模なまちの再整備が行われた際にできた施設です。工事で伐採された鶴間公園のたくさんの木々が木材として生かされ、新たな命を吹き込まれて、まちライブラリーの家具や本棚ができました。また、ウッドブロックを作り、パークライフ棟入口の壁も市民の手で仕上げたそうです。だからあたたかさが伝わるのですね。
中に入れば、テーブル、いす、本棚、すべて木製で白木のぬくもりがとても心地よい。大きな窓からは鶴間公園の緑と柔らかな日差しがたっぷりと入り、とても素敵な空間です。みんなで作業ができるような大きな机もあります。一人を楽しむ席もあります。ゆったりと外が眺められる席もあります。
お隣にスヌーピーミュージアムがあることもあって、スヌーピー関連の書籍が豊富です。そのほか、寄贈された本ばかりなので、本のジャンルもとても幅広い。小説、ビジネス書、料理本、自然、漫画、図録など。こちらのフロアにも絵本はありますが、地下1階にはさらに絵本や子ども向けの本が、おもちゃとともに置いてあります。赤ちゃん連れも多く、ベビーカーがたくさん停められていました。
さっそく気になる本をいくつか開いてみました。みんなの感想カードも見てみます。
「絵がとっても素敵なので、字が読めなくても絵だけ楽しんでもいいですよ」とか「大事な本です」といった提供者からのメッセージを読むと、このライブラリーに来るまでのこの本の歴史に思いを馳せてしまいます。少し古ぼけた本も、何度も何度も読みこまれたのだろうなあと愛着がわきます。「わー。とても懐かしい本でした~」といった読んだ人のメッセージもありました。「本」が人の縁を紡いでいくという活動の一端を覗いた思いです。
まちライブラリーは、コミュニティスペースなのでイベントも行われます。受け身ばかりではなく、自分が何か開催してみるのも楽しいかもしれません。ホームページのカレンダーを見てみると、おはなし会や書道の会、コアな勉強会などが予定されていました。
もちろん、何もしなくてもとにかく居心地満点。施設内で飲食も自由です。お弁当を持ってきて、鶴間公園の景色を眺めながら食べてもいいですし、お隣はピーナッツ カフェ スヌーピーミュージアムですのでそちらで「ピーナッツ」の仲間とランチをしても楽しそう。
スヌーピーミュージアムがすぐ横。目の前は広々とした鶴間公園。徒歩3分の駅までの道には商業施設がズラリ。
施設もよければアクセスも環境もよい3拍子揃ったまちライブラリー@南町田グランベリーパーク。お近くの方はぜひ一度行ってみてください。(取材:文 宗像陽子)
名称 | まちライブラリー@南町田グランベリーパーク |
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WEB | https://machi-library.org/where/detail/5372/ |
定休日 | 火曜日はスタッフが不在のため、会員登録・貸出はできませんが、館内の利用と返却は可能。 パークライフ棟休館日と家具メンテナンスの日は休館(年に4回・不定) |
住所 | 東京都 町田市鶴間3-1-4 グランベリーパーク パークライフ棟 地図を見る |
お問合せ | 電話:042(850)5025 |
関連情報 | 開館時間:月・水・木・金 11:00~19:00 |
駐車場情報・駐車料金 | なし |