都内から日帰り可能で、餌やりや牛の乳しぼりもでき、おいしいジェラートやソーセージも食べられる、とっておきの牧場に遊びに行きました。子どもも大興奮の楽しい服部牧場だったので、ご紹介します♪

「服部牧場」はどこにあるの？

神奈川県相模原市の南にある関東有数の景勝地「宮ケ瀬湖」に近く、宮ケ瀬ダムの観光放流が有名なのでご存じの方も多いかもしれません。この宮ケ瀬ダムのある愛川町に「服部牧場」はあります。小田急本厚木駅もしくはJR線・京王線橋本駅からバスもありますが、バス停からかなり歩き駐車場も無料なので車がおすすめです。

車では圏央道の相模原ICから15分、東名厚木ICから40分、都内から日帰りで遊びに行けます。入場が無料なのもうれしいですね。こちら含めて周辺は電子マネーなど使用できる場所がほとんどないのでご注意を。

「服部牧場」ってどんな牧場？

服部牧場は乳牛一貫経営のいわゆる本物の牧場で、県内最大規模の観光牧場として名高いです。丹沢山塊の東端部に位置し、車を降りると山々を見渡せ遠くまで旅行に来た気分を味わえました。牧場内でも見どころが多く、神奈川でこんな広々した牧場があるなんて、と想像よりも広くて驚きました。

そして80頭余りのホルスタイン種・ジャージー種の乳牛に間近で出会えるのですが、とにかくその大きさにも驚きました。他にもヒツジやヤギ、ウマやマーラなどたくさんの動物に会えます。

それから「自家製アイスクリーム」がとても評判で、これを目当てに来る人も。乳牛の乳しぼりやバターづくり体験、ソーセージ工房、予約制でBBQもできるのでおいしいものをたくさん味わえます。

観光用の牧場ではなく、牧場を開放しているというイメージなので、酪農の仕事に興味ある人向けの体験学習もできるそうで、タイミングが良ければ放牧の風景や搾乳、羊毛狩りなど牧場の日常をのぞけるのもうれしいですね。

おすすめの過ごし方

アイスクリーム工房　カサリンガ

遊びに行った日は子連れも多く遊びに来ており、ちょっとしたゲームができる屋台も出ていました。牧場に到着したら「アイスクリーム工房　カサリンガ」を目指しましょう。おむつ替えのできるトイレもここにあるので要チェック。

チケット販売機

ここでは「牛の乳しぼり体験」や「バターづくり」の体験チケットを購入することができます。牛の乳しぼり体験は、1組10名まで1,500円で10分体験ができます。10:00~14:50間で先着順なので当日早めに行くことをおすすめします。我が家は午前中に着いたので、最後の1組に間に合ったのですが、子どもがこわがってあきらめました。

どうぶつのエサ

動物のエサが売っているのもこちらなので、忘れずに購入しましょう。このエサを持っていれば、牧場にいるヤギやヒツジ、アヒル、ガチョウ、マーラなどに直接エサをやることができるからです。

服部牧場オリジナルのお土産や、服部牧場の牛乳で作ったソフトクリームやイタリアンジェラート、搾りたての牛乳もここで購入できます。数量限定で売り切れになることもあるのでご注意を！この後は思い思いにお過ごしください。

動物とこんなにふれあえる

赤いラインまで近づける

放牧があると屋外でのびのび過ごすヒツジやウシを見ることができますが、「ファームマシンロード」という牛舎にも行ってみましょう。両側にたくさんのウシが思い思いに食事をしたり水を飲んだり寝転がっていました。距離が近くて大きいので、大人でも驚きます。

またここでは乳しぼり体験をやっているので、実際にはやらなくても比較的近くで乳しぼりをする様子をみることができました。

ひつじの赤ちゃんがミルクを飲んでいる！

その奥にある別の舎には、毛を刈られたヒツジやふわふわの毛をまとったヒツジ、たくさんのヤギなどがいました。エサをやれる動物が多いので、我が家はここでエサやりを楽しみました。何より生まれて間もないような子ヒツジや子ヤギがいて、とてもかわいらしかったです。

人懐っこい子ヤギさん

エサを欲しがり顔を出して、手を差し出すと優しくパクパク食べるので全くこわくなかったですよ。２歳くらいの小さな子もエサやりをしていました。

体験！バター作り

バターの作り方

「アイスクリーム工房　カサリンガ」では、バターづくり体験ができます。850円でチケットを購入してスタッフに渡すと、液体の入った瓶を渡されます。これを15分目安に振り続けるのです。

根気がいります！

ポイントは温めすぎないように上と下を持って振ることでしょうか。これを店外でやり、塊ができたら戻ってスタッフにチェックしてもらうのです。そのためしっかり振れるようにアイスを食べ終えてからがおすすめです。

カップに入れ替えてもらえる

結構大変ですが、新鮮なバターはもちろん無添加ですし、持ち帰って楽しかった余韻にも浸れるのでやってよかったです。塩分は含まれていないので、お料理のコクをだすのに使ったりしました。お菓子を作るのも良いですね。帰るまで冷蔵庫で保冷してくれますが、夏場などは保冷袋など持参すると安心かもしれません。

牧場内で食事やピクニックもおすすめ

ソーセージ工房　メッツゲライハットリ

カサリンガの裏手には「ソーセージ工房　メッツゲライハットリ」があります。メッツゲライのソーセージやハムは、ドイツの下町ケルクハイムで修業した職人が手作りしているそうで、ドイツ風ホットドックを頂きましたが、「おいし～い」とみんな幸せそうにほおばっていました。ここでは軽食を買えますし、ソーセージなどお土産もそろっています。

フライシュケーゼサンドときぬ挽きホットドック

牧場内にはベンチやテーブルがたくさんあるので、テイクアウトしたパンを食べても良いですし、お弁当を持って遊びに来ている人もいました。また事前に予約すれば屋根付きのバーベキュー場を利用できます。贅沢に隣で買ったソーセージを焼くのも良いですね。食材付きのプランもあるそうです。

動物と触れ合える本物の牧場

農作業に使うトラクターの大きさ！

いかがでしたか？家族連れでにぎわいながらも、広い敷地内ではゆったりと過ごすことができました。他にも、「牧場のおしごと体験」もあり、牛のブラッシング・牛のえさやり・牛舎のお掃除・乳しぼり体験・仔牛の哺乳体験・牛乳の試飲ができ、牛が産まれてから牛乳がどのようにつくられ、私たちの元へ届けられるのかを学べます！大人の参加ももちろんOKなので、公式HPをチェックしてください。

これほどまでに身近に動物を感じられるとは思わなかったので、とても楽しい1日になりました。周辺にも観光スポットや大きな公園もあるので、ぜひ遊びに行ってみてください。（取材・文／アネモネ）