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おでかけ

「中央図書館プラネタリウム」星の数は世界最高峰!幼児向けプログラムもある“子連れの穴場”へGO 世田谷区

2023.08.25

(提供:中央図書館プラネタリウム)

世田谷区の「中央図書館」に併設されたプラネタリウムに、5歳の息子と行ってきました。

なんと未就学児は観覧無料、大人も400円とリーズナブル!幼児ウェルカムな「ちびっこタイム」があったり、食事もできる喫茶ルームや鯉や亀のいる池があったりと、半日は余裕ですごせる“子連れの穴場”なんです。

桜新町駅・上町駅より徒歩10分(夏は自転車かバスがおすすめ)

場所は上町駅方面と桜新町駅方面を結ぶ東京都道427号(瀬田貫井線)沿いに建つ「教育会館」の1F。1988年に建てられたこの建物は、教職員の研修や子育て支援など地域の教育活動の拠点として親しまれ、プラネタリウムは開館当初から学習施設として併設されていました。

正面エントランスを入ると、すぐ右手にプラネタリウムの受付と観覧券の発券機があり、その奥には区内最大規模・都内でもトップ10の蔵書数を誇るという「世田谷区立中央図書館(1F・B1F)」があります。

観覧券は当日9時から券売機で購入可能。各回の定員は140席(座席指定なし)

プラネタリウムの投影日は、普段は土日休日のみ。しかし今はちょうど夏休みで平日も投影していました。投影時間は1日3回。11時から50分間の幼児~小学校低学年向け「ちびっこタイム」と、13時半・15時半から各1時間の「一般向け投影」となっており、その他時期により様々な特別投影やイベントも催されているそうです。

利用者は大人から子どもまで幅広く、星空に癒しを求めて訪れる人もいれば、平日は区立小学校・中学校等の移動教室などに利用されることも。

息子は初めてのプラネタリムだったので、本日は「ちびっこタイム」にチャレンジしました。

いざ1億4千万個の星々が織りなすプラネタリウムの世界へ!

入場は投影開始時間の20分前から。扉の横に軽く待機列ができていたので並び、開場と同時に中に入って好きな席をキープしました。

座席はどの場所からも同じように星を眺められる作りになっているそうですが、前方の座席にいくほど没入感が増し、後方の座席の方が全体を見渡すのに向いているとのこと。私たちはちょうどその中央に陣取りました。

適度に広く薄暗いドーム内でまったり。シートはレバーを引くとリクライニングする

なおドーム内では飲食禁止、投影開始後は出入りも禁止となります。座席をキープしたらいったんロビーに出て、始まるまでの20分弱の間に水分補給やトイレを済ませておくと良いですね。

2010年にリニューアル!世界最高峰の「全天周デジタル映像システム」がすごい

あたりが暗くなり、いよいよプラネタリウムが始まりました。

当プラネタリウムは世田谷区用にオリジナル制作された番組を投影しているとのこと。その導入部では、私たちが暮らす“この場所”の街並みが映し出されるのですが、そこから宇宙に誘われる展開がとても素敵でした。息子もすっかり夢中に。

そして空一面に広がる星々の息を飲むような美しさ!都会ではまず見られない広大な空の深さに、周囲からも「わあ〜!」と感嘆の声がもれ聞こえてきました。

肉眼で捉えきれないほどの星空。ぜひ現地で体感してほしい(提供:中央図書館プラネタリウム)

 

「土星の輪っかは何でできている?」などのクイズも(提供:中央図書館プラネタリウム)

 

解説員とライブでやりとり!「ちびっこタイム」の楽しい仕掛け

何よりも驚いたのが、「ちびっこタイム」ではドーム後方でコンソールを操作する解説員とライブでやりとりをしながら投影が進むこと。

解説員から「この中で一番大きな星はどれかな?」と問われると、「あっち」「こっち」「もっと上」などさかんに返事をする子どもたち。そうして参加することで、飽きることなく“自分ごと”として夜空を眺められ、星の名前を学んでいけるのです。

コンソール前の解説員。投影中は空にカーソル(矢印)を映し出して子どもたちとやりとり

また画面に投影される文字も、「一般向け投影」では漢字表記のところ、「ちびっこタイム」ではすべて平仮名表記になっていました。息子も大きな声で読み上げることができ得意気です。

「ちびっこタイム」は2010年に機器をリニューアルする際、「自分の子どもが騒いでしまったら…と思うと利用しにくい」「もっと静かな環境で夜空に没頭したい」といった様々な声にこたえて誕生したそう。今では一番人気のプログラムになりました。

プラネタリウムに関連した参加型の展示物も充実

「これ土星、さっき見たやつ!」プラネタリウムを観る前と後で反応がちがう息子

プラネタリウムの外では、プログラムの内容と連動した宇宙の画像や季節ごとの天文現象をあつかった豊富な展示を楽しめます。

「惑星クイズ」や「のぞいてみよう」といった、自ら参加するタイプの展示もあり、子どもたちが代わる代わるやって来て楽しんでいました。

 

筒を明るい方にかざすと、何が見えるかな?

 

「授乳室」や「誰でもトイレ」は展示スペースのすぐそばにあり安心

夜空の余韻にひたりつつ、館内をブラブラ寄り道

プラネタリウムのドーム脇の廊下を進むと、建物の裏口の外に大きな緑色の池が見えてきました。

巨大な鯉がうごめく池。8月の終わり頃にはアメンボやトンボも

さっきまで見ていた宇宙の世界とのギャップにくらくらしつつ池の面をぼんやり眺めていると、そこにはたくさんの生き物の姿が。

「今、亀がいた!」と興奮する息子

池のほとりにはベンチとテーブルのセットも複数あり、涼しくなってきたらそこでお弁当なども楽しめそう。意外とこの場所で時間をつぶすことができました。

また「中央図書館」の1Fにはかなり充実した児童書コーナーも!

私と息子は2冊の本を借りて紙芝居を読み、ここでも小一時間ほど涼みつつ過ごすことができました。

最後は「喫茶レスト」で腹ごなし

「教育開館」1Fには、大きな窓から明るい光が降りそそぐ「喫茶レスト」があり、ひとり客や家族連れで賑わっています。

メニューは昔懐かしのナポリタンやピラフ、ホットサンド、ケーキ、夏はかき氷も人気があります。

子ども用の椅子の用意はありませんが、窓際は広々としたソファ席になっており、後日3歳の娘を連れていった際にもうまく食べることができました。

会計は世田谷区内の対象店舗でお得に使えるデジタル地域通過「せたPay」も使えます。ちょうどポイント還元キャンペーン中だったのでさっそく利用しました。

生活の中に“宇宙のロマン”を!季節ごとに何度も通いたい場所

館内には「赤ちゃんの泣き声を温かく見守っています」のメッセージを掲げる「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」の缶バッチも

外遊びや送迎のついでに普段着でふらっと立ち寄れる立地なのに、プラネタリウムのクオリティは世界最高峰なうえ、そこで得られる知識は本物。こんなにありがたくワクワクできる場所はそうありません。

同じ建物内で、食事も、本を借りたり調べ物をしたりもでき、プラネタリウムの前後でゆっくりと過ごせる点もかなり助かります。

プラネタリウムのプログラムの入れ替えは、「ちびっこタイム」が年に約8〜10本、「一般向け投影」は年に約5本ほどとのこと。その時期の内容をHPで確認して、ぜひ今後もリピートしていきたいです。

(取材・文/古賀ゆに)

基本情報

名称中央図書館プラネタリウム
WEBhttps://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kusei/012/011/002/d00007490.html
住所東京都世田谷区弦巻3-16-8 地図を見る
アクセス【電車】
世田谷線 上町駅下車・徒歩10分
田園都市線 桜新町駅下車・徒歩10分

【バス】
東急バス「渋05」系統(渋谷駅~弦巻営業所)、「黒07」系統(目黒駅~弦巻営業所)
弦巻営業所下車・徒歩1分

東急バス「渋22」系統(渋谷駅~用賀駅)、東急バス「渋23」系統(渋谷駅~祖師ヶ谷大蔵駅)、東急・小田急バス「渋24」系統(渋谷駅~成城学園前駅)、小田急バス「渋26」系統(渋谷駅~調布駅南口)
松が丘交番前下車・徒歩5分
料金・参加費おとな(高校生以上)400円
こども(小・中学生)100円(土・日・祝・休日は無料)
幼児(小学生未満)無料

※観覧券は当日午前9時より券売機にて販売(定員140名)
※無料の場合も観覧券が必要(ひざ上観覧の場合は不要)
※観覧券のグループ購入は、1グループにつき4~5名程度まで
※身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は観覧料半額
※介助者(当該障害者1名につき1名)は無料
※観覧券購入後の払い戻し不可。1階受付で発券日に観覧券を提示すれば振り替え対応可能(特別投影は除く)
※有料対象者が20名以上の場合はお得な団体料金あり。予約申込みは1ヶ月前の月の初日から観覧日前日まで。予約先電話番号03-3429-8791(受付直通)
※補聴支援システム(磁気誘導フラットループ)が設置。対応補聴器をお持ちの方は常時利用可能
※車椅子での入場可能
お問合せ

電話:03-3429-0780

 

 

 

 

 

 

 

駐車場情報・駐車料金なし(車椅子対応の駐車場あり)
駐輪場:あり
投影時間・投影日

■投影日:
・土曜日・日曜日(第3日曜日を除く)、国民の祝日・休日、都民の日(10月1日)
※世田谷区立小・中学校の春・夏・冬季休業期間中は平日も投影あり(第3日曜日および12月28日~1月4日を除く)

■投影時間:
1日3回投影
・11:00~(50分間)「ちびっこタイム(幼児~小学校低学年向け)」
・13:30〜/15:30~(各1時間)「一般向け投影(子どもから大人まで)」

※その他「特別投影」「イベント」「天文教室」等の開催あり。詳しくはHPへ

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