日本列島にこの冬最大の寒波が近づいていた1月23日(月)、読売ジャイアンツのプロ野球選手と子どもたちが一緒にJUMP-JAM(ジャンジャン)の遊びを体験するスペシャルイベントが開催されました。
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JUMP-JAMは「どんな子どもでも能力に関わらず思いっきり楽しみ、他の子どもたちと関わり合える遊び」として、一般財団法人児童健全育成推進財団とナイキが開発した新しい運動遊びのプログラム。ふだんは東京都内の児童館で実施されています。
放課後に集まったのは、小学1年生から3年生まで男女合わせて44人の子どもたち。川崎市にある読売ジャイアンツ球場室内練習場で子どもたちを迎えてくれたのは、4人のプロ野球選手です。
写真最後列左から読売ジャイアンツの岡本和真選手、小林誠司選手、金満梨々那選手、島野愛友利選手
読売ジャイアンツとパートナシップを結んだナイキの新しい3rdユニフォーム、4thユニフォームもお披露目されました。
最初のゲームは「ジャンケンベースボール」。ホームベースで近くにいる人とじゃんけんをして、勝ったら1塁ベースへ。同じ塁にいる人とじゃんけんをして、勝ったら2塁、3塁と進んでいきます。ルールは簡単!
じゃんけんだから体の大きい・小さい、運動の得意・不得意も関係なし
一緒にゲームに参加している岡本選手よりも先に、たくさんの子どもたちが塁を回ってホームベースへと駆けこんでいきました。
1ゲームは2分。近くの人とじゃんけんをしては走って、走って、いつの間にか今日はじめて遊ぶメンバー同士とは思えないほど、みんな笑顔で楽しそうです。
2回戦はルールをアレンジして、グーで勝ったらヒットで1塁、チョキで勝ったら2ベース、パーで勝ったらホームラン!
2人の子どもと両手でじゃんけんしている岡本選手、どうやら完敗です
体が十分にあたたまったところで、2つめのゲームは「島おに」です。
ジャンケンベースボールで使ったホームベースと1、2、3塁ベースをそのまま4つの島(安全地帯)に見立てて、子どもたちが島から島へと走って渡ります。途中で待ち構えているのは、おにの役になった岡本選手と数名の子どもたち。おにに捕まらないで、誰かひとりでもホームに帰ることができたらみんなの勝ちです。
見ているとこの島おに、足が速ければ逃げきれるとは限らないよう。子どもたちがいっせいに島から島へ駆け出すと、先頭の子がおにに狙われている間にすっと駆け抜けていく子がいたりします。作戦を立てて、みんなで力を合わせることでゲームがもっと楽しくなりそう。
青いビブスを着ているのが、おにから逃げている子どもたち。誰かひとりでも逃げ切ったら勝ち!
こんなふうに、JUMP-JAMの遊びには身体をたくさん動かすだけでなく、子どもが挑戦したり、考えたり、仲間と協力したりして、自信をつけていけるような工夫がつまっているのだそう。
ゲームが終わったあとで「はじめての遊びでしたが、楽しかったです。子どもたちがパワフル!めちゃくちゃ疲れました」と岡本選手。周りで子どもたちが「もう1回戦!」と飛び跳ねていたのも印象的でした。
JUMP-JAMの遊びのほかに、野球のセッションも体験した子どもたち。金満選手からボールを投げるときの合言葉「トントン、クルッ」とともに投球フォームを教わりました。最後はチームに分かれて、的あてで得点を競いあって大盛り上がり。
「トントン、クルッの投球、覚えたかな?家族やお友達とキャッチボールしてみてね!」と金満選手
寒さを忘れるくらい夢中になって、思いっきり遊んだ子どもたちは「選手と遊べて楽しかった」「野球のことが分かって、野球選手になりたいと思った」と少し自信もついたみたいです。
「(コロナ禍で)こういうイベントはなかなかできなかったけれど、久しぶりにみんなとふれあえてパワーをもらいました」と小林選手。
「みんなのやってみたいという気持ちが伝わってきました」と島野選手。
男の子も女の子も、学年が違ってもいっしょに遊べるのがJUMP-JAMのいいところ
2017年に東京都内10カ所の児童館でスタートしたJUMP-JAMは現在、登録児童館が132カ所まで増えているそう。参加している子どもの年齢は小学校低学年~高学年までいろいろで、中高生が一緒に遊んでいる児童館もあるとのことです。
また日本では男の子に比べ女の子は運動をしない傾向がありますが、JUMP-JAMに参加しているのは4割以上が女の子。年齢や男女に関係なく、スポーツに苦手意識のある子どもでも「身体を動かすって楽しい!」と感じる遊びが待っています。もし近くの児童館で開催されていたら、気軽に参加してみてください。(取材・文/山見美穂子)
東京都内の登録児童館一覧はこちら
・JUMP-JAM公式サイト