まだまだ寒いけれど、日が少しずつのびて、梅もほころび、木々の芽もすこしずつ膨らんでいるよう。もうすぐひなまつり。
長い冬が終わる頃、このひときわ色の鮮やかなおまつりを迎えると、寒さで固くなっていた体や心が、ほろっとほどけるような温かい気持ちになりますね。
女の子のいるご家庭は、ひな人形は飾りましたか?
男の子のいるご家庭もいいんですよ。ママが主人公のひなまつりを、お祝いしましょう。
目次
女の子の誕生をお祝いするひな祭りは、「桃の節句」とも呼ばれています。
春を迎えられたことを喜び、これからも皆が元気で過ごせるようにと
願う日でもあります。
おひなさまは、もともとは人の形をした紙などの人形(ひとがた)に子どもの厄難を移して、川に流していたのがルーツと言われています。子どもたちの厄難を引き受けてくれる守り神だったのですね。次第に家で布などで作った飾りびなを飾るようになりました。
この日に食べる物といえば、ひなあられや菱餅やちらし寿司。
その由来はご存知ですか?
菱餅のルーツは、古代中国。上巳節のお祝いで食べていた草餅で、「母と子が健やかであるように」という願いが込められたもの。それが日本に伝わり、3色のお餅となりました。
●桃色(赤)→魔よけ
●白→子孫繁栄、長寿、清浄を願う。
●緑→健やかな成長を願う。
……と、それぞれに「健やかな子に育ってほしい」という願いが込められています。
そして、ちらし寿司。
ちらし寿司そのものには、ひなまつりのいわれがあるわけではありませんが、はまぐり(女の子の美徳や良縁)えび(長生き)、れんこん(見通しがきく)、豆(健康でまめに働ける)などが具材としてよく添えられます。
また、みつば、菜の花など、食卓に春を運んでくれるような華やかな彩りの食材が選ばれますよね。
最近では、ひなあられだけでなく、ひな祭りスペシャルケーキなどのスイーツもかわいいものが目白押し。華やかで明るいおまつりになれば、それでいいと思います。
ココフルでも、ちょっと変わったひなまつりのご馳走をご案内していますよ。
ピーラー使いで簡単に作れるカップ寿司は、作るのも簡単なら、食べるのも楽チン。カップ入りだから手も汚さずに食べられます。
https://www.cocoful.jp/column/food/entry_6444.html
さて、お節句を楽しみ、写真を撮る人は多いと思います。初節句のときや子どもが小さな時にはたくさん写真を撮っても子どもが大きくなるにつれて写真は撮らなかったり、お人形を出すのをやめてしまったり。そんな家庭も少なくないかもしれません。
けれども、おひなさまは、わが子を守ってくれる大切なお人形。きちんと毎年出してあげましょう。しまったままにしていると、顔にシミができてしまったりしますよ。
そして、毎年おひなさまと子どもと一緒に写真を撮り、メモリアルアルバムという形にして、将来子どもに渡してはいかがでしょう。
子ども達の心に、楽しい思い出が刻まれますように。
(文:ココフル編集部 協力:三浦康子/人形の島田)