「生活の木」原宿表参道店で行われた 書籍「魔法の庭ものがたり」(あんびるやすこ作・絵/ポプラ社)最新刊出版記念イベント。前半のアロマスプレーを作るワークショップやプチアフタヌーンティーの様子は、こちら →https://www.cocoful.jp/wp/event/entry_11987.html
◆ あんびるやすこ先生トークショー
さあ、いよいよあんびる先生の登場です♪
▲ やさしい文章とイラストから想像したままの素敵なお人柄
会場は一気におひさまのような温かい雰囲気に包まれました。やさしく語り掛けるようなお話に、みんな自然と笑顔になります。
今回は最新作『ハーブ魔女とふしぎなかぎ』ができる過程をお話しくださいました。あんびる先生は、物語はもちろん、イラストもご自身で描いていらっしゃいます。
特に「色」へのこだわりのお話は印象的でした。表紙は、読者が最初に目をとめるので、どんな物語がはじまるのかな、と、読者がわくわくするような色を選ぶことを意識されているそう。
まずはテーマとなる色を決めること、例えば今回は“空色”と“ピンク”というように、とっても具体的な流れを実際の資料をみながら知ることができました。
▲ 先生が実際に使っている画材。みんなくぎ付けになっています。
色鉛筆で描く下絵から、完成した原画、そして愛用している“水性クレヨン”をはじめとした画材の使い方など、ひとつひとつご紹介くださいました。
この日参加していた10歳の女の子が、手元にある本を大切そうに胸に抱きながら、本の表紙と映し出された原画とを、キラキラした目で見比べていました。聞いてみると、絵を描くのが大好きで、あんびる先生の本と出会って絵が描きたくなったそう。リュックいっぱいの先生の本を見せてくれました。
実際、イラストや絵を描くことが大好きな子も多く、もしかしたら彼女たちにとって、この日の経験は未来を変えるきっかけになる貴重な時間になるかもしれません。
また、物語の構成に関するお話では、話の流れのポイントをまとめた“プロットシート”や、“台割”と呼ばれる、どのページにイラストを入れるか、どこをカラーの挿し絵にするか、などを決める表もスライドでみることができ、保護者の方も夢中になって聞き入っていましたよ。
◆ あんびる先生サイン会
楽しかったイベントもあっという間に終了。最後にあんびる先生にサインをしてもらえる時間です。先生に伝えたいメッセージを書いたり、イラストを描いたりして待っている子もいました。
▲ 登場する子ねこたちのイラストがじょうず!
▲ 先生にもらったサインをママに見せてうれしそう
子どもたちの幸せそうな顔を実際に見ることができ、このような体験をたくさんの子どもたちにしてもらいたいな、と思いました。
▲ 今日つくったスプレーと新刊を持って先生とパチリ!
◆ あんびるやすこ先生からのメッセージ
▲ ジャレットといっしょに、素敵な笑顔のあんびる先生
子どもたちに“読書習慣をつけて欲しい”と願っている、あんびる先生。それは、「読書の習慣がつくと、友達が100人いるくらい心強い」からだそう。一冊の本に込められた思いの強さを感じます。
この本の主人公ジャレットは小さな女の子ですが、大人と接することで社会性が身についていったり、思いやりの気持ちが育めたり、できないことがあっても、ではどうすればいいのか頭を悩ませたり……。“考え方のシフト”のヒントが作品の中にちりばめられています。
「同じ本を読んでも、読む時期によって気づきを得る場所が違ってくると思います。「魔法の庭ものがたり」が、大人になっても今度は子どもと一緒に読めるような、長く愛されるシリーズとなるとうれしい。」と話す、あんびる先生。
実際、子どもの頃に読んでいて、また読みたくなってサイン会に参加した23歳の読者の方もいました。
親が与えたいものと子どもが読みたい本がマッチすることはなかなか少ないですが、このシリーズは親子ともに愛されていることがよくわかります。
◆ 親子で一緒に読みたいおすすめの作品です
▲ 参加したママもハッピーな笑顔!
こうして自分が大好きな本の著者に直接会ってお話しした体験は子どもたちにとって忘れられない思い出となるはず。それを間近で見られた、とっても濃厚なイベントで、すっかり「魔法の庭ものがたり」のファンになってしまいました♪
あんびる先生の描く世界は、とてもメッセージ性が強く、気づかされることが多いです。そしてそれは、読んだ人それぞれの環境や時期によって違うかもしれませんが、まるでハーブティーを飲んだ後のような、とてもさわやかですーっとした気持ちを味わえるのは、どの読者にも共通しているかもしれませんね。
最新刊『ハーブ魔女とふしぎなかぎ』発売記念イベント@ハーブとアロマテラピーの専門店 生活の木
<イベント概要>
■日時:2018年7月15日(日)14:00~15:30
■場所:生活の木 原宿表参道店 渋谷区神宮前6-3-8
■主催:生活の木
(取材・文 アネモネ)