クロード・モネやルノワールと言えば、みなさんもなじみは深いでしょう。世界中で愛されてきた「フランス印象派」の世界を冒険する没入型展覧会「モネ&フレンズ・アライブ 東京展」が、2024 年 7 月 12 日(金)から9 月 29 日(日)までの期間、東京・日本橋三井ホールにて開催中です。さっそくココフル編集部も行ってきました♪ 子どもから大人まで五感を刺激して楽しめる展覧会なので、ご紹介します。
目次
19世紀半ばから20世紀初頭にかけて活躍したクロード・モネをはじめとする印象派の作家たち。いったいその歴史的意義はどのようなものだったのでしょう。まずは、展示で歴史を紐解きます。
今でこそ、世界中で賞賛を浴びる印象派の絵画ですが、当時は「堅実で本物そっくりに描き出すことにもっぱら腐心し、その絵が描かれたということを隠すために、入念かつ正確な筆遣いを用いる」のが主流で、本物そっくりに描かれた肖像画に価値がありました。しかし、自然の風景や日常生活を描くことに価値を見出した画家たちは、チューブ入り絵具の普及などもあって戸外に出かけ、一秒一秒で変わっていく自然の風景や日常生活の一端を自由に描き、印象派と呼ばれるようになったのです。
黒いカーテンを開けて会場奥に入るとそこには驚きの世界が待っていました。
空間の美しさを描くモネたちの作品の数々が特大のスクリーンに次々と映し出されています。それだけではありません。その絵がサラウンド・システムのサウンドによる奥の深いクラシック音楽と最新のイマーシブ技術とに彩られて、スケール大きく光り輝き、動きます。
さらに画家たちの言葉が次々と映し出されていきますから、自然の美しさを見て感嘆している画家たちとともにその場にいるような臨場感と感動が得られます。
「ほかの画家たちは、橋や家や舟を描けば、それで終わりだ。私が描きたいのは、橋や家や舟を包み込む大気であり、それらが存在している空間の美しさだ」(クロード・モネ)
「来る日も来る日も私はさらに美しいものを見つけてしまう。私は酔ったようになり、全てを描き出したいと思ってしまう。頭が破裂しそうだ」(クロード・モネ)
そんなつぶやきを見ながら、刻一刻変わっていく風景画を見るとまるで画家たちといっしょに自然の美しさを共有しているよう。これらの絵を通して、自然の本当の美しさに改めて気づかされる思いもします。
人によって楽しみ方はいろいろ。印象派の歴史を知るのも興味深いことですし、スクリーンに現れる絵が大きいので、細部にわたって、その色を、大胆な筆遣いを、構図を楽しむのもいいでしょう。そして、音楽も印象派の絵に合わせて作られた同時代のクラシック音楽なのでなつかしく、やさしく、心に響きます。
次から次へと音楽と美しい絵があふれ出て、動き出し、言葉が生まれ出てきます。ストーリーがあるようなないような、ないようなあるような。
まるで上質の映画を見ているような時間のたつのを忘れる体験で、なるほどこれが「没入型展覧会」なのだと納得してしまいます。大人はもちろん感受性豊かな子どもたちにこそ見てほしい。この展覧会からたくさんのものを感じ取ってくれると思います。
テーマは「大都会」「日常を描く」「戸外制作」と3つありますが、好きなように五感をたっぷり開放して楽しんでください。
フォトスポットは2ヶ所。まるでモネの絵の中にはいったような写真が撮れますので、写メをお忘れなく。
またグッズも充実。美しい印象派の世界のかけらをちょっとお家に連れて帰ってはいかがでしょうか。
会場のあるコレド室町では、コラボメニューもたくさん用意されています。心もお腹も大満足な一日になりそうですね。
(取材・文/ココフル編集部)
名称 | モネ&フレンズ・アライブ 東京展 |
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主催 | モネ&フレンズ・アライブ東京展実行委員会 |
WEB | https://monetalivejp.com/tokyo/ |
開催期間 | 2024 年 7 月 12 日(金)~9 月 29 日(日) |
営業時間 | 10:00~18:00 ※最終入場は閉館 60 分前まで |
住所 | 東京都中央区日本橋室町 2-2-1 COREDO 室町1 4F 地図を見る |
料金・公式SNS | (日時指定券) :一般 3,000 円/高大生 2,000 円/小中生 1,500 円 公式 X(旧 Twitter):https://twitter.com/mafalive 公式 Instagram :https://www.instagram.com/monetandfriendsalive/ |