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イベント・企画

算数が楽しくなる!数学教師芸人「タカタ先生」の 「お笑い算数教室」に潜入!

2024.09.15

お笑い芸人と数学教師の二刀流で活躍するタカタ先生。テレビ、YouTube、リアル授業、オンライン授業、教育イベント、書籍などを通して「算数・数学嫌い」をなくす活動に力を注ぎ、小学生に大人気です。
2024年の夏休みに開催された「夏休み日本横断!タカタ先生のお笑い算数教室」の様子をレポートします。

笑って学ぼう!数字のヒミツ大公開

「数学教師芸人」として、お笑い芸人と数学教師の二刀流で活動するタカタ先生。授業や教育イベント登壇に加え、九九を歌いながら覚えられる「九九のうた」の動画(You Tube再生回数66万回)をはじめ、子どもたちが楽しく算数と向き合うさまざまなコンテンツを発信しています。

そんなタカタ先生が、2024年の夏休み、「夏休み日本横断!タカタ先生のお笑い算数教室」を開催。
8月20日(火)、東京都豊島区・「雑司が谷公園丘のテラス」には、小学2年生から5年生の親子約30組が参加しました。

「みんな〜! 九九はもう覚えたかな? 自分の手を使って、9の段ができるの知ってる?」
「九九メガネ」をかけて登場したタカタ先生の独特の存在感に、「何か楽しい時間が始まりそう」という子どもたちのワクワクが伝わってきます。

第一部の「お笑い算数教室」では、子どもたちにクイズを出しながら、
・たし算はいつから始まったのか。
・ 一の位、十の位、百の位などの「位どり」はどのようにできたのか。
・ 現在のアラビア数字はどのように誕生したのか。
などについて、だじゃれやユーモアをまじえながら教えていました。

タカタ先生の軽快でわかりやすい問いかけに、「はい、はーい!」と元気よく手を挙げる子どもたち。

古代マヤ数字の頭または横顔を描いた字体の存在や、「計算」を表す「calculation」の語源は「石や小さな物を使って数を数えること」という意味のラテン語の「calculatio」であることなど、大人が聞いても「なるほど」「そうだったんだ」という“算数豆知識”の数々に、皆がひきこまれていました。

創造力を育む! 図形のワークショップ

続いて第二部で行われたのは、図形のワークショップ。
折り紙で大きさが異なる三角形を3枚つくり、3枚全部使って正方形、長方形、台形、平行四辺形をつくったあとは、
・ 2人1組になり、6枚使って上記の形をつくる。
・ 4人1組になり、12枚使って上記の形をつくる。
と、周りの友達と力を合わせて大きな形をつくっていきます。

タカタ先生は、「台形~平行四辺形~どんだけ~♪」などのギャグをとばしながら、会場を盛り上げます。

最初は簡単な形から、だんだんと複雑な形に挑戦する子どもたち。
「これとこれを上と下に組み合わせたら……できた!」
「こっちとあっちを逆にすればいいんじゃない?」

折り紙の三角形を組み合わせて、さまざまな形を作り出す作業は、子どもたちにとって、図形の概念を深める絶好の機会となりました。普段何気なく見ている図形が、実はさまざまな組み合わせでできていることを、このワークショップを通して実感できたのではないでしょうか。
また、友達と協力し、「こんな形もできるんだ!」
「すごい!」など声をかけあいながら一つの作品を作り上げる楽しさも味わいました。

子どもたちの様子に触発され、見学していた保護者も“参戦”。大人も子どもも一緒になって、図形の世界に集中しました。

参加した保護者からは、「普段、家で折り紙をすることはあっても、図形と結びつけて考えることはなかったので、とても良い経験になりました。」「子どもがこんなに楽しそうに図形を学んでいる姿を見るのは初めてです。家でも一緒に図形遊びをしてみたいと思います」といった声が聞かれました。

好きを仕事に!タカタ先生の熱いメッセージ

第3部は、「好きを仕事にするには」をテーマとしたタカタ先生の講演会。

タカタ先生は、3歳のとき、お母さんに「いつまでやってるの!」と叱られるくらい計算ドリルに熱中。小学生になると、お父さんが撮りためていたザ・ドリフターズのコントに熱中し、お笑い好きに。この時期に、数学とお笑いに目覚めたそうです。

その後、広島県の有名進学校であり中高一貫の男子校・広島学院を卒業して東京学芸大学教育学部数学科に進学。数学教師になりましたが生徒との関係がうまくいず1年で退職。
もうひとつの夢だったお笑い芸人になるために吉本所属の芸人になりましたが、お笑いだけで生計を立てる難しさを感じ、これからどうするか悩んだあげくに出した答えが、「数学×お笑い」。

「ひとつのことを追求することも大切だけれど、好きなことを組み合わせることで、好きを仕事にする夢に近づけると思います」と、タカタ先生。

「数学×お笑い」というユニークな組み合わせで、子どもたちに算数の楽しさを伝える活動をしているタカタ先生ですが、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。数学教師、お笑い芸人という二つの道を経験し、現在の活動にたどり着くまでの道のりを赤裸々に語ってくれました。

多くの子どもたちに算数の楽しさを伝え続けるタカタ先生。
そんなタカタ先生が、小学生向けに行っているのが、
タカタ先生の算数ワクワク探検隊」(小2以上推奨/毎月5,000円)
月に4回のオンライン授業(50分)で、さまざまな出来事の裏にある算数・数学的な考え方、学校では習わないテクニックや面白算数豆知識を学ぶことができます。

・算数が好きな人
・新しいことを知るのが好きな人
・考えることが好きな人
・算数がちょっと苦手だな~と思っているけど、好きになってみたい人
・ 家族で算数の話題が増えたら良いなぁ~と思っている人
に、とくにおすすめだそうです。

小学生向けの算数攻略本も多数執筆し、
最新刊の『小学生のためのバク速!2ケタ暗算ドリル』(フォレスト出版)には、2ケタのかけ算の解き方だけではなく、自分で暗算ができる範囲を広げていく攻略要素、そしてギャグ要素も満載!

算数が苦手なお子さん、もっと算数を深く学びたいお子さん、ご家族で一緒に算数を学びたい方、タカタ先生のユニークな授業で、算数の世界を楽しみましょう!(取材・文 長島ともこ)

基本情報

名称「夏休み日本横断!タカタ先生のお笑い算数教室」
WEBhttps://www.takata-anzan.com/
開催期間2024年7月29日(月)~8月23日(火)
開催場所全国の自治会館、公民館など公共施設
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