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おでかけ

海苔ってどうやってできるの?が解決!「大森 海苔のふるさと館」大田区

2021.08.27

身近な食品「海苔(のり)」。この歴史や作り方を知ることができる施設がありました!海苔が好きな園児と一緒に見学に行ったのでご紹介します♪

海苔のふるさと東京・大森

昭和30年頃の海苔付け場を再現

江戸時代の中頃から昭和38(1963)年春まで作られた大田区の海辺の海苔は、味・量ともに全国一を誇っていたそうです。さらにここから全国へ海苔生産方式が伝えるなど、長らく先駆的役割を果たしてきました。

そして「大森 海苔のふるさと館」は平成20(2008)年に開館しました。国指定の重要有形民俗文化財をたくさん保有していることでも知られています。

ココフル読者のみなさんのご家庭でも「海苔」はよく食卓にのぼるのではないでしょうか。我が家の5歳児も海苔が大好物。海苔づくりを学べ、養殖で使っていた道具を間近で見ることができる貴重な施設なので、いつか連れて行ってあげたいと思いつつ、まだ難しいかなと思っていました。

ところが大好きで身近な「海苔」がどうやってできるかを知ることができ、想像以上に楽しめました!また「大森ふるさとの浜辺公園」という広くて思いっきり遊べる公園内にあるので、水辺の生きものを学べるなど、海苔以外にも楽しめる工夫がたくさんのおすすめの施設です。

公園の一角にある見晴らしの良い建物

大森 海苔のふるさと館は、京急平和島駅もしくは東京モノレール流通センター駅から徒歩15分です。JR大森駅からは巡回バスがあり、車の場合は30分100円で利用できるふるさとの浜辺公園にある駐車場のすぐ近くです。公園には人が多く集まるので、時間によっては駐車場に待ちの列ができています。

入場は無料で、3階建ての館内には1階と2階にトイレがありました。1階にあるおむつ交換台は誰でも利用できるので、パパやじいじにも安心です。エレベーターもあるので、ベビーカーでも観覧できます。

また公園で遊ぶ道具で手がいっぱいだったのですが、入館すると正面に事務室があり、見学中は荷物を預かっていただけたので助かりました。こちらではベビーカーも預けることができます。

貴重!50年以上前に使われていた道具や船

海苔採りに欠かせない海苔船

海苔の道具類の展示は1階と2階にあります。入館すると目を引くのが大きな船。これは海苔船で、ベカブネと呼ばれる小さな船があり、海苔をとるときにはベカブネに乗り換えたそうです。子どもも初めて見る木製の船を間近に見ることができ、興味深そうに観察していました。

よく観察すると、あるものがぶら下がっていることに気が付きました。気になった子どもがスタッフに尋ねると、「よく気がついたね!」とほめてくださり、それがお守りの役割をしていることを教えてくれました。ぜひ遊びに行ったらそれが何かをチェックしてみてください。

館内では映像でも海苔づくりの様子や歴史を学ぶことができます。昔の貴重な海苔づくりの様子が流れ、海苔は簡単にできるわけではないとわかりました。その手間がかかってできる過程に大人も子どもも聞き入っていました。

大森で大戦後に普及した海苔網(網ヒビ)

階段をあがると、海で海苔を育てる道具や四角い干し海苔を作るための道具がたくさんありました。これらは国の重要有形民俗文化財に指定されているそうで、海苔に特化した道具がこれだけたくさん残っているのは貴重で、これだけ間近で見ることができるのは素晴らしいなと思いました。

海苔下駄の仕組みがすごい

2階で特に見ておきたいのが、「海苔下駄(のりげた)」です。海の中を歩くので重しをつけてあり高さもある珍しい下駄で体験コーナーもありました。(2021年8月現在は感染症対策で中止)ここでも海苔の歴史の映像が見ることができ、また「海苔づくりの一年」の映像を見ると海苔にも旬があることを知れました。

それから、現在は感染症対策のため中止していますが、3階の休憩コーナー・展望テラスからは浜辺公園が見渡せます。館内からでも見晴らしがよかったので3階まであがってみてください。

子どもが楽しめる工夫もたくさん

海のひもの結び方をアレンジしたタペストリーづくり

大森 海苔のふるさと館は、小さな子どもから楽しめます!年間を通して海苔や浜辺にちなんだ催し物が開催されており、例えば、海苔網の編み方を応用して緑のカーテンネットやペットボトルをいれるネット状のホルダーを作ります。

夏休みには子ども向けの体験学習として、浜辺の生き物観察や海苔を調べて自由研究にする企画もあります。海のひもの結び方を使ったタペストリーを編む企画など、夏らしい企画も多かったです。

お雛様や五月人形、七夕の短冊の展示といった季節の行事にちなんだものや、ひまわりの種やハーブの配布もありました。我が家が遊びに行った時は、「のり☆のりクイズ」という海苔にまつわるクイズを館内で探して答えるとプレゼントがもらえるミニ・イベントをやっていました。我が家も参加して、全部正解して貝殻を頂きました!思いがけないプレゼントに子どもがすごく喜んでいて、持ち帰って夏休みのクラフトづくりに役立てました!催し物の参加資格は小学生以上が多いのですが、ミニ・イベントは小さな子でも親子で参加できるので、遊びに行くときに公式ホームページでチェックしてください。

ふるさとの浜辺公園に行く前に立ち寄って!

「情報コーナー」は必見

すぐ目の前には巨大な遊具のある芝生や浜辺が広がっているので、早く公園に行きたい!と思ってしまいますが、公園に行く前に大森 海苔のふるさと館に立ち寄るのがおすすめですよ!

なぜなら、大森 海苔のふるさと館の入り口にあるホワイトボードは浜辺の情報コーナーになっていて、基本的に毎月更新されているからです。写真を使ってその時期にみられる鳥や魚、植物や、浜辺での海苔生育の活動の紹介などをしているのですが、こちらでチェックしてから浜辺に行けば、より楽しむことができますよ!

それから入り口にある水槽も要チェックです。浜辺公園にいる魚などが展示されていて、子どもたちが見やすい高さにあり、人気です。そばには海苔や手ぬぐいなどゆかりのあるお土産も買えました。大森の海苔は本当においしいので、お試しあれ。

おうちミュージアムも要チェック

いかがでしたか?遠方でおでかけが難しければ、おうちでたのしくまなべる「おうちミュージアム」がおすすめ。海苔のふるさと館のキャラクター、ノリノリ君のファミリーのぬりえや、のり検定が受けられるなど、楽しい動画もありますよ!

昔ながらの作業が見られる「海苔の生育」

浜辺で磯遊びをする前に見学をすれば、浜辺の情報も入手でき、海苔に関する知識も身につくのでおすすめです。また冬には浜辺公園の砂浜で海苔の生育の実物が見られるので、公園遊びがより楽しくなりそうです。ぜひ遊びに行ってみてください。

大森ふるさとの浜辺公園はこちら!

都内で満喫。水遊び・砂遊び「大森ふるさとの浜辺公園」 大田区

(取材・文/アネモネ)

基本情報

名称大森 海苔のふるさと館
WEBhttps://www.norimuseum.com/
定休日休館日:第三月曜日(第三月曜日が祝日の場合は翌日休館)
年末年始(12月29日から1月3日まで)
館内消毒のための臨時休館あり
住所東京都大田区平和の森公園2-2 地図を見る
アクセス(電車)
京急線「平和島」駅から約徒歩15分
東京モノレール「流通センター」駅から徒歩約15分
(バス)
JR「大森駅」東口9番乗り場から「平和島循環」バス「平和島五丁目」下車徒歩約3分
*バスの運行数が少ないのでご注意ください。
料金・参加費無料
お問合せ

電話 : 03-5471-0333

関連情報

開館時間:9:00~17:00 (6月~8月は9:00~19:00)

駐車場情報・駐車料金「大森ふるさとの浜辺公園」駐車場を利用(普通車 30分100円)
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