東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の馬術競技の開催に伴い、2017年1月より約7年間も休苑していた「JRA馬事公苑」。2023年11月3日、ついにリニューアルオープンを迎えました。
新しく生まれ変わった馬事公苑には何があるの?子連れで過ごせるスポットは?カフェスタンドもあるって本当?そんな気になる詳細や楽しめるポイントについてご紹介します。
※2023年11月時点の情報です
目次
小田急線経堂駅・東急田園都市線用賀駅より徒歩約20分。せたがや百景にも選ばれた「けやき広場」や、以前ご紹介した「東京農業大学『食と農』の博物館」にも隣接した「JRA馬事公苑」は、約18万平方メートル・東京ドーム約4個分の広さを誇り、上用賀エリア全体の約15%の面積を占めるのだとか。
2017年1月に閉苑後、約3年間の第1期工事とコロナ禍による1年の順延を経て、2021年7~8月にオリンピック・パラリンピックの馬術競技を開催した当苑。終了後は通常の馬事公苑に戻るため約1年10ヶ月もの第2期工事が行われ、ようやく待ち望んだ再オープンとなりました。
様々な賛否の声を背景に変化してきた馬事公苑が、今どのようなかたちに生まれ変わったのか。ちょうど休苑中に誕生し、馬事公苑に行くのは初めてな子どもたちを連れて、さっそく探検です。
まず驚いたのが、正門を入ってすぐ左手にそびえる建物「メインオフィス」の充実ぶり。公苑内とは思えないほどのゴージャスかつ設備の行き届いた空間は、大人であればリモートワークや読書で何時間でも過ごせそうなほどの居心地の良さです。
そんなゴージャス空間の中に、馬のモチーフの木製遊具が備え付けられた「キッズコーナー」や「ベビーカー置き場」が用意されているのがありがたい!クッションフロアに靴を脱いで上がるタイプなので、よちよち歩きのちびっ子たちにぴったりです。「馬」をテーマに集められた絵本コーナーもありました。
すぐ横にはアコーディオンカーテンに鍵の付いたタイプの個室授乳室×2、おむつ交換台×3、小さなシンクを備えた小部屋も。清潔感がありエアコンも完備。ただしミルク用のお湯やおむつ用ゴミ箱はなかったのでご注意ください。
キッズコーナーの斜向かいには本格的な乗馬気分を味わえるホースシミュレーターが2台。平日はあまり稼働していないようですが、イベント等に合わせて体験できる機会が今後ありそうです(稼働日は要問合せ)。
1F奥、書架やモニターが備えられたホテルのラウンジのような空間は、馬や馬術関連の書籍・映像を無料で視聴できる「ホースギャラリー」。机や椅子がたくさんあり、コーヒーを片手に仕事をする人や、持ってきたお弁当を食べる家族連れの姿もちらほら。なんと無料で使えるスマホ充電ブースもありました。
モニターの向こう側にはかわいいキッズ用トイレも完備され、トイトレ中のお子さんでも安心です。
「ホースギャラリー」のさらに奥にはおしゃれなカフェスタンドが!各種コーヒーや、パン好きに知られる「ガーデンハウスクラフツ」の各種ベーカリー、二子玉川の街で生まれたローカルクラフトビール「ふたこビール」も買える一方で、コンビニやスーパーでいつも買っているようなお菓子やアイスやペットボトル飲料も扱っています。
大人は大人の好きなもの、子どもには子どもが好んで飲める・食べられるものを。おしゃれなカフェスタンドではなかなか難しい「いろいろ選べる」便利さが、個人的にはかなり理想的だなあと感じました。
なんと2階にはレストランも!仕出し弁当やケータリング事業のほか都内近郊に複数のレストランを運営するrinato house「rinato kitchen馬事公苑店」がオープン。
広々としたフロアにテーブル席やソファ席がゆったりと配置され、テラスに面した大きな窓からはメインアリーナを一望できます。
料金は少し高めな印象ですが、ゆっくり座っておしゃべりしたいときや、食事しながらアリーナを眺めたいときに活用できそう。営業日や定休日はまだ流動的とのことで、来苑前に問い合わせてみてください。
室内設備にすっかり魅了されたあとは、いよいよ広大な芝生の広場「はらっぱ広場」へ。以前の馬事公苑の豊かに生茂る木々も魅力的でしたが、公苑の奥の奥まで続く広場も目の当たりにすると圧巻です。芝生内の通路やマンホールのカバーにまでクッション性があり、広場全体が足にやさしい感触になっていました。
土日ともなると、どこまでも駆けていって転げ回る子どもたちや、レジャーシートを広げて思い思いにピクニックをする人たちがたくさん。広場の奥に3面展開する芝生の斜面も子ども達に大人気です。
芝生広場のさらに奥には、さらなる急斜面や水場を備えた芝生の空間が!
ここは馬術のクロスカントリー競技の会場としても使われるそうで、木製の障害物がオブジェかのように点在しています。中央の浅めの水場もクロスカントリー用のコースなのだとか。
11月3日より3日間行われたオープニングイベントの際は、大きなヒマラヤスギの前でヨガクラスがひらかれたり、ハンモックが置かれたりして、さらにリラックスした空気が流れていました。
「武蔵野自然林」のエリアでは、原生林を残した森の中の遊歩道をのんびりと散策できます。
とくに子どもたちが夢中になって駆けめぐるのが、空中立体歩廊「フォレストパス」。森を広々と見渡すことができる通路はスロープ付きで、車椅子やベビーカーでも利用できます。
突き当たりには秘密基地のようなツリーハウスも!中はさらに小さな階段のついた小部屋になっていて、素敵なステンドグラスもあしらわれていました。メンテナンスで閉鎖することもあるため、中に入りたい方は事前に確認しておくと良さそうです。
正門を入って右手には、様々な遊具を備えた子どものための遊び場も新設されました。
背もたれや安全ベルト付きのブランコがあったり、柔らかな床を採用していたりと、ユニバーサルデザインを取り入れた作りです。
トイレの脇には飲料の自動販売機と並んでセブンティーンアイスの自動販売機も設置され、「わかってるね〜!」とママ友同士膝を打ちました。夏場の休憩や、なかなか帰りたがらない時の切り札に、本当に助かるんです。
「子連れで楽しむ」を主眼にご紹介してきた「JRA馬事公苑」ですが、他にも弦巻門の近くにある散策路「彩(いろどり)の小路」や、室内で馬術の練習やイベントが行える「インドアアリーナ」があったりと、今回ご紹介できなかった見所がたくさん。
苑内は高齢の方や車椅子の利用者が独りでも自由に散策できるようなデザインに配慮しているそうで、なんと盲導犬・介助犬・聴導犬用の補助犬トイレもありました。
今後は専用駐車場もオープン予定とのことで、さらなる変化・進化も期待できますね。
馬のいる公苑であることから、遊具やドローンや火気の利用、喫煙、自転車の乗り入れ、ペットの同伴などは禁止されていますが、その点だけ注意すればかなり思い思いの過ごし方ができます。ぜひレジャーシートを持って遊びにいってみてくださいね。
※隣接する東京農業大学『食と農』の博物館の紹介記事はこちらhttps://www.cocoful.jp/outing/entry_31137.html
(取材・文/古賀ゆに)
名称 | JRA馬事公苑 |
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WEB | https://jra.jp/facilities/bajikouen/ |
定休日 | 年中無休 |
住所 | 東京都世田谷区上用賀2-1-1 JRA馬事公苑 地図を見る |
アクセス | 【電車】小田急線「経堂」「千歳船橋」駅、田園都市線「用賀」駅より徒歩約20分 【バス】小田急線「千歳船橋」駅、田園都市線「用賀」駅「渋谷」駅より「農大前」バス停下車徒歩約4分 |
料金・参加費 | 無料 |
お問合せ | 電話:03-3429-5101 ◆基本情報 |
関連情報 | ■開苑時間: |
駐車場情報・駐車料金 | 準備中(2023年11月現在) ※レストラン利用者用の苑内駐車場と、一般車両向けの苑外大規模駐車場を予定 ■駐輪場:あり(正門横) |
SNS(イベント情報等) | https://www.instagram.com/jra_equestrianpark/ |