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おでかけ

別府温泉 杉乃井ホテル「星館」がすてきだった! 大分県

2025.02.01

別府温泉 杉乃井ホテル「星館」が、2025年1月23日にリニューアルオープンするとのことでオープン前に行ってきました。

大分空港からは車で1時間ほど。目指す杉乃井ホテルに到着すると、ぷーんと硫黄の香りが鼻をくすぐり、温泉地に来たという喜びに胸が高鳴ります。

杉乃井ホテルは1944年創業、広大な敷地には「星館」のほか、ミキハウスとのコラボルームのある「宙館」、ファミリー向けのカジュアルな「虹館」と宿泊施設がそろっています。2019年以降大規模なリニューアルに取り組み、その最後の総仕上げが、この「星館」です。

オープンセレモニーに感じた地域愛

「星館」開業セレモニーでは、来賓あいさつやプレゼンテーションのほか、大分出身の若いアーティストによるパフォーマンスがありました。迫力のある津軽三味線(疋田大智さん)と篠笛・太鼓(高野太輝さん)の演奏に合わせて書道家の三重野文緒さんが力強く、流れるように筆を走らせ、メッセージと「星」という字を書き終わると会場からは大きな拍手が寄せられました。

高野太輝さん(篠笛・太鼓)

疋田大智さん(津軽三味線)

三重野文緒さん(書道家)の力強いメッセージ

地元大分のアーティストを招聘したことやスタッフの声に、杉乃井ホテルが単にホテルだけではなく、地元とともに発展したいという強い意思を感じました。地域活性化を目的に別府市の伝統工芸品「竹細工」の認知拡大などにも力をいれていることからも「星館」の、個性的で他のホテルにはない魅力を感じ取ることができました。

「和」を基調としたおちつきのある「星館」

「星館」は「和」をテーマにしており、館全体に温泉情緒を感じられる一方で高感度のデザインが目を引きます。

エントランスに入ってすぐに目につくのは、大分の工芸品や素材を採用した空間。

エントランス 随所に配置された大分の工芸品

エントランスから外に出てみると水のきらめきが美しい水盤テラスがあります。まるで目の前のきらめく水が別府市街地とその先の別府湾にそのままつながっているかのような不思議な光景を観ることができます。

いつまでも見飽きない水盤テラス

椅子も置かれているので、チェックイン前や、朝、夕方のちょっとした時間に飽きない景色をぜひ楽しんでみてください。

落ち着く色彩の客室

客室は5タイプ全300室。どの部屋も竹細工を生かし、温泉や湯煙をイメージするデザインがとてもおしゃれで色彩のセンスもよく、落ち着きます。カラーコンセプトは「夜半(よわ)」「宵(よい)」「暁(あかつき)」の3種類。本物の夕方、夜、夜明け前の星空の美しさを体感できる「星館」ならでこそのカラーコンセプトですね。個室にはシャワーブースのみでバスルームはありませんが、その分部屋の広さにゆとりがある造りとなっています。(一部バスルームあり)

スーペリア和洋室 50㎡ 畳もあり赤ちゃんにも安心安全

デラックス和洋室58㎡ 大分名産の竹を意識したデザインがクール

スイート洋室 71㎡ 畳はないが広々

未就学児であれば「宙館」にあるミキハウスコラボルームも楽しいのですが、赤ちゃん連れであればむしろ「星館」のほうがおすすめかもしれません。というのは、「星館」の和洋室には畳ルームがあるから。ハイハイ時期の赤ちゃんなら畳のある部屋のほうが安心ですね。

ミキハウスコラボルームは「宙館」にあり

ビュッフェレストラン「和ダイニング星 HOSHI」

お祭りの提灯をイメージした照明がお出迎え

「星館」で数ある自慢の一つがこのビュッフェレストランです。海抜約220mに位置する杉乃井ホテルの13階最上階にあります。天井からゆらりと下がっている布は、帆船の帆のようでもあり、雲のようでもありました。また天窓のあるコーナーの天井は高さ6m。夜は星空を見ながら、朝は昇る朝日を見ながら食事を楽しめます。授乳室も完備されています。

別府湾を見下ろし空を見上げながら食事をする贅沢を味わえる

景色を見ながら授乳ができる。授乳室

パフォーマンスも楽しいライブキッチン

ビュッフェでは、九州・大分の素材と料理を好きなだけ堪能することができます。(なんと、お酒も飲み放題。常時30種類のお酒が入れ替わります)。目の前で新鮮な県産魚を使って握られる寿司、ダイナミックに海の幸を焼き上げる藁焼き、次々と蒸されていく蒸し野菜。小籠包の湯気はあたかも温泉街の湯煙のようです。

エビやハマチ、養殖クロマグロのヨコヅーナが絶品

思わず声がでる豪快な藁焼き。

子どもたちも目の前で繰り広げられるライブキッチンに大興奮ではないでしょうか。
和・洋・中とありますが、中華や洋食であっても和のテイストを加えていることもこだわりのひとつです。たとえば中華の小籠包に白みそが入っていたり、洋食の冠地どりの白ワイン蒸しに、あおさとこんぶの香りをつけるといった工夫で、日本人にとってはより懐かしい、親しみのある味を引き出しています。

山海の珍味が並ぶ

キッズコーナーには鶏唐揚げ、ハンバーグ、かぼちゃのポタージュなど子どもたちが大好きなものがズラリ。離乳食もあります。

そして忘れてはいけないのは、デザートのコーナーです。「別腹」とはいえ、メインでお腹がいっぱいになってしまうとデザートはあまり食べられなかったり、おいしく感じられなかったりするもの。ところがこちらのデザートはとてもおいしくてスルリとのど越しよくいただけてしまいます。単に「別腹」とは言えない秘密がありそう。

実はここのスイーツはスイーツ界の巨匠、鈴木一夫氏(ORIX HOTELS & RESORTS コーポレートエグゼクティブペストリーシェフ)が手掛けています。鈴木氏いわく「ぜひお料理で満腹になってからデザートを召し上がってください」とのこと。水分を多めにして軽やかな味を作り出しているそうです!
プリンはカラメル、脂肪分たっぷり、クリーミー、カスタードと4層仕様で味わい豊か。ソフトクリームを上に乗せるとさらに味がグレードアップしました!
大分の郷土菓子「石垣もち」や和スイーツもたくさんありました。

味は4層のプリン

グレープフルーツとカボスのゼリー

瑞々しいレインドロップケーキ。きなこと黒蜜をかけてつるりと食べられる

鈴木一夫氏

露天風呂の常識を覆す大展望風呂「棚湯」

そして、露天風呂のイメージががっつりと覆されるのが大展望露天風呂「棚湯」です。露天風呂というと、狭くて暗くて囲まれているというイメージがありませんか? 棚田をイメージして作られ、5段に分かれた露天風呂は、まずその圧倒的な広さに感動です。夜はもちろん、ぜひお日様の出ている時間にひと風呂浴びてみて。目の前には別府湾と別府の街並みがどこまでも広がる中、一糸まとわずおてんとうさまの光を浴びながら快く温まる解放感たるや。
段があるので、子どもは滑って転ばないよう気をつけてくださいね!

こんなに広くて開放感のある露天風呂はなかなかない

「星館」から「棚湯」まではちょっと遠いのですが、館内通路にはお土産屋やゲームセンターが連なり、お祭り屋台のような楽しさです。子どもと探検気分で行くもよし、敷地内の送迎バスを利用しても。ホテルの敷地内は浴衣とスリッパで移動は可能です。男湯、女湯ともにベビー用のグッズは完備。おむつ用ごみ箱、補助便座、ベビーソープ、ベビーバス、ベビーベッドなど備えられていますので、交代で子どもを見守り、ぜひパパもママもこの露天風呂の開放感を味わってほしいものです。

水着で楽しめる屋外型温泉「アクアガーデン」は、家族でいっしょに入れますし、エンターテインメイント施設SUGINOI BOWL & PARKでしたら雨でも1日遊べます。夏季にはウォーターパラダイスアクアビートもオープンします。のんびりすることもエネルギー発散することもできますので、3世代で宿泊して思い思い楽しんではいかがでしょうか。

ホテルの滞在だけではつまらない。別府の街を楽しみたいという方のために、杉乃井ホテルのスタッフにおすすめの別府温泉のとっておきの楽しみ方についても聞いてみました。↓

大分別府温泉 鉄輪(かんなわ)おさんぽめぐり

(取材・文 ココフル編集部)

別府温泉 杉乃井ホテル「星館」

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